4月27日、トヨタモビリティ東京株式会社は、江戸川区に新型コロナウイルス感染者移送用車両を2台提供したことを発表した。同社は江戸川区と2019年7月に、区の一層の活性化と区民サービスの向上を目的とした「地域活性化包括連携協定」を締結しており、今回の車両提供は、江戸川区からの協力要請に応じたものだ。
キャビンの前後に隔壁を設置した「飛沫循環抑制車両」
提供車両はJPN TAXI(ジャパンタクシー)をベースに、運転席・助手席のある車両前方スペースと、後部座席以降の車両後方スペースの間に隔壁を設置。前方を陽圧、後方を陰圧とすることによって、後方の空気が前方に循環しないようにコントロールした「飛沫循環抑制車両」となっている。この車両の提供は、都内行政としては初である。
納車は、トヨタモビリティ東京・江戸川中央店(江戸川区中央2-11-22)で行われ、区の担当職員に向けた車両使用方法の説明に続き、江戸川区の斉藤区長による以下のコメントが紹介された。
「今回、新型コロナウイルス感染症の軽症者移送用車両をご提供いただき、心より感謝申し上げます。江戸川区では、ドライブスルーのPCR検査センターから療養施設まで、医療崩壊を防ぎ区民の安全を確保する一貫した支援体制を整備しました。今回ご提供いただいた車両を有効活用して、区民の更なる安心の拡大につなげていきたいと思います。大切に使わせていただきます」
トヨタモビリティ東京は、「安全・安心を最優先に現場で戦っている方々、苦しんでいる方々の気持ちに寄り添いながら、私たちにできることを即断、即決、即実行していく」との方針に基づき、東京のモビリティカンパニーとして、今後も地域とより密着した活動を推進していく方針だ。