日野自動車とニューロスペースは、運送事業者の安心・安全な運行に貢献するため、ドライバーに対し睡眠改善のアドバイスをするスマートフォン向けアプリを共同開発する。5月11日より日野の子会社であるNEXT Logistics Japan(NLJ)とそのパートナー企業で実証実験を開始する。
物流を支えるトラックドライバーには、昼夜勤務の切り替えのあるシフト勤務により、睡眠の問題(寝不足・睡眠の質低下など)を抱える人が多いという特有の課題がある。また、2018年6月より施行された国土交通省の事業者向け規則改正において、睡眠不足の運転手の乗務禁止、乗務前点呼での睡眠不足の確認・報告および記録が義務化されるなど、運送事業者、ドライバーにおける睡眠改善へのニーズが高まっている。日野とニューロスペースは、これらの課題やニーズに対し、ドライバー一人ひとりの勤務シフトを踏まえた睡眠改善ソリューションの提供が重要であると考え、本アプリの共同開発を決定した。
この睡眠改善アプリは、腕時計型の睡眠計測デバイスで取得したデータを、ニューロスペースがこれまでに蓄積してきた睡眠改善ノウハウに基づき分析し、ドライバー一人ひとりに適した睡眠アドバイスを提供する。ドライバーの睡眠課題を改善することで、より良い健康状態で業務に従事できるようになる。その結果、居眠りや注意力不足などに起因する交通事故防止が期待できる。
<特徴>
・ドライバー一人ひとりの勤務シフトを踏まえたアドバイスで、睡眠を改善するための行動が分かる
・睡眠情報は腕時計型の睡眠計測デバイスで自動取得され、ドライバー自身の入力作業は不要
<アドバイスの例>
・眠気が出やすい時間帯を通知し、仮眠等の行動を促す
・休日における推奨起床時間・昼寝NGのタイミング
・適切な睡眠を促す運動タイミング、日光の浴び方 など
本アプリを用いた実証実験を、5月11日より日野子会社のNLJとそのパートナー企業でおこなう。実証を通じて、アドバイス内容や頻度等の改善、アプリの使い勝手を向上させていく。