ホンダ・フリードは、3列シートを小型ボディにパッケージした人気のコンパクトミニバンだ。Motor-FanTECHの会員の方々にもオーナーがいる。そのオーナーにアンケートを実施。オーナーだからこそわかる燃費、不満、良いところを見てみよう。
現行型(2代目GB5/6/7/8型)は2016年〜
ホンダ・フリードはホンダの小型ミニバン。2008年にモビリオの後継車種として登場した。初代(GB3/4/GP3型)は2008ー2016年、現行型(GB5/6/7/8型)は2016年にデビューしている。現行モデルには、2列シートのフリード+も設定。パワートレーンは、1.5ℓガソリンエンジン(L15B型)+CVTと1.5ℓ(LEB型)+iDCD(7速DCTとモーターを組み合わせたホンダのハイブリッドシステム)の2種類を設定している。
今回はおふたりのオーナーのレポートをお届けしよう。
2016年式 HYBRID G HondaSENSING「ACC/LKASは秀逸。これなくしては語れない」
排気量:1500cc トランスミッション:DCT
平均燃費:20.0km/ℓ(妻のパート先への移動と子供の送迎が8割、週末郊外へのお出かけ、買い物が2割)
長所:エンジンの回転と加速感のズレがない独特のダイレクト感。ボディは重いが重心は低くヨタつかず、モーターによるエンジンアシストで思っているよりもトルクフルなエンジン。HondaSENSINGによるACC/LKASが最高。高速の楽さが段違い。これがないともう生きていけない。
短所:前方視界でコーナリング時に必ず見たいところにAピラーがあり、結構な確率でそこに人がいること。モーターでの走行量に不満。結果燃費にも影響。ACCの制御が雑で、アクセルとブレーキの踏量が多すぎる。
評価
外観:★★★★★ 丸すぎず、そこそこ線と張りを持ったダイナミックなデザインだと思います。
室内:★★★★☆ 3列目の収納が重いこととトランク容量をもう少し頑張ってほしかった。
走行性能:★★★★☆ 静粛性も高く、ステアリングに対する反応も不安無いレベル。ブレーキの効き具合とアクセル応答にやや難あり。
燃費性能:★★★★☆ あと4km/ℓくらい伸ばせるかなーと思ったが、思ったより伸びなかった。
装備:★★★★★ ACC/LKASは秀逸。これなくしては語れない。比較対象のシエンタと比べてもここが一番秀でるポイント。
満足度:★★★★☆ コミコミで300万円ギリギリなので、気持ち高め。もう少し安くないとガソリンエンジンにみんな逃げちゃうかもな〜って思う。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「室内の質感も高く、ポケットなども一通り揃っていて全体的な車の出来はいいです。静粛性も高いので◎。モーターアシストによる独特のアクセル感に慣れられればいい車だと思います。(トヨタのモーターを全面に押し出した物とは別物です)。よって燃費もトヨタほどではありません。ですがボディ剛性が高く、足廻りも落ち着いていて走りの質感がどっしりとして高めなので、しっとりと落ち着いたクルージングをお望みの方におすすめです。シートも座面が広めで厚みがありいい感じですよ」
2017年式/ HYBRID EX「最高にちょうどいいホンダは伊達じゃありません」
排気量:1500cc トランスミッション:DCT
平均燃費:17.5km/ℓ(郊外3割、街中4割、高速3割)
長所:思ったよりも機敏に走れる。加速が軽快。シートヒーター最高。
短所:時々変速されずに引っ張る事がある。冬場は燃費が伸びない。ホンダセンシングが渋滞非対応。
評価
外観:★★★★☆
室内:★★★★☆
走行性能:★★★★☆
燃費性能:★★★☆☆
装備:★★★☆☆
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「最高にちょうどいいホンダは伊達じゃありません」