2代目スープラのマーシャルカーのリリースをきっかけに、田宮のプラスチック・モデルのラインアップを見てみると、なぜか興奮してきた! そう、忘れていたあんなクルマ、こんなクルマがどんどん出ていたのだ。もう絶版モデルもあるが、どこかで売ってないかなぁ……。
アルファロメオ155、オペル・カリブラ、そしてメルセデス・ベンツCクラス…、このラインナップでピンときたら、かなりコアなレースフリークといえるかもしれない。
かのE30 BMW M3や、メルセデス・ベンツ190E 2.3 -16 / 2.5-16などをも生み出した「第1期」とも、「旧」ともいえるドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)に登場した最後のマシンが155、カリブラ、Cクラスなのだ。
この選手権は、当初はエボリューションモデルの名車を産んできたのだが、年を経るごとにメーカーの加熱した開発が頂点に達してきた。そしてレース専用のモディファイによる、過激なマシンが登場してきたのだ。
その第1期、終盤に戦っていたのがここで紹介する3メーカーのマシンだ。
レースの楽しみ方は、イコールコンディションマシンでドライバーの技量を競うところにある。というのは基本なのかもしれないが、その対極にあるメーカー同士の技術の戦いの極致が旧DTM末期のモデルに現れている。この改造範囲の広さは、こんなことまでしてしまっていいの? と思うほど過激なものだった。この過激さは高い人気を得て国際格式のITCにまで発展したが、そのハイコストの開発ゆえの出場辞退を招き、1996年に幕を閉じてしまった。
ここで掲載するプラモデルはその途中の仕様のものもあるが、そんな過激なマシンのワークスモデル最終型の特徴をちょっと思い出してみよう。
アルファロメオ 155 V6 TI
オペル・カリブラV6 DTM
AMG メルセデス・ベンツ Cクラス DTM
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