2020年第1四半期の日産のアメリカ販売台数が発表された。それによると、2019年の同期比でマイナス29.2%の25万7606台。日産ブランドでマイナス30.0%、インフィニティ・ブランドでマイナス25.5%という厳しい結果となった。それでも前年プラスで売れているクルマもある。その筆頭が日産キックスだ。
アメリカでの日産の苦戦が続いている。今年からセールスデータを四半期開示に切り替えた日産は、四半期ベースの落ち込みは日本メーカーで最大だった。新型コロナウイルスの影響で販売台数が大きく落ち込んだ3月はどのメーカーも厳しい数字となったが、日産の場合は1-2月も不調だった。四半期ベースではGMがマイナス7.1%、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)がマイナス10.4%だから、日産のマイナス29.2%という落ち込みが目立つ。
それでも好調なモデルもある。
前年同月比プラス11.6%で1万3969台を売り上げたキックス(Kicks)である。
今年5〜6月に日本にも導入されるキックス。おそらくタイ生産のe-POWERモデルから日本での販売がスタートすると予想するが、新型コロナ騒動収束(早期に収束することを願う)後の日産の国内販売の起爆剤になることが期待される。
このほかにも、
パスファインダー:プラス4.3%
ムラーノ:プラス33.7%
NV200:プラス1.8%
が前年同期比プラスだった。
スポーツカーでは
GT-R:58台でマイナス37.6%
370Z:561台でマイナス13.3%
だった。