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エンジンはホンダエイプ。バレンティーノ・ロッシ仕様のヤマハTZM50R。


写真はヤマハの50ccレーサレプリカモデル「TZM50R」のフレーム&足周りに、ホンダの縦型エンジンを搭載したカスタム車「TZM-R mini」。カラーや外装類は、連戦連勝を誇ったゼッケン♯46のイタリア人天才ライダー、バレンティーノ・ロッシ仕様にアレンジされている。


REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)


PHOTO●てつかたかし(TETHUKA Takashi)


※この記事は4MINIチャンプ7(2004年発売)から転載したものです。情報は掲載当時のものです。

天才、V・ロッシが駆ったチャンピオンマシン「ヤマハYZR-M1」を、「ヤマハTZM50R」で再現

MotoGPマシン「YZR-M1」のフォルムを、50ccのミニバイクで余すところなく再現。

前後12インチホイール採用のTZR50Rとのバランスをトコトン突き詰めたフォルムに注目。

ベースマシンは1994年2月に登場した「ヤマハTZM50R」。水冷2スト単気筒49ccエンジン搭載。前後12インチの小径ホイールを採用。

 ミニバイクレースシーンでは、「ホンダNSR50」と壮絶なバトルを繰り広けてきた「ヤマハTZM50R」。このTZM50Rのフレーム、ホイール、フロントフォーク、前後ディスクフレーキシステム、スイングアームなどの“骨格”を使い、ホンダの縦型エンジンを搭載したカスタムが、この「YZR-M mini」だ。




 ホンダ縦型エンジンは、NSR50/80用フレームにホンダ縦型エンジンを組み合わせたカスタム車「RCV-mini」と同じく、フレームを加工し、専用ステーを装着してスワップ。




 他社用エンジン搭載ながら、フレームや足周りとのバランスも申し分なく、2004年5月に開催されたバイクレース「鈴鹿ワンデーヒーローズ」での予選ヒートでは、RCV-mlnl勢や2ストのKSR-2勢を抑え、ファステストラップを記録。トータルバフォーマンスの高さを実証してみせた。




 ヤマハのレプリカカスタムは、やっぱりヤマハ車をベースに! を実践した渾身の一台。

こちらはホンモノのヤマハのMotoGPワークス「YZR-M1 ゴロワーズ・フォルトゥナ」

“伝説の”ヤマハ YZR-M1 ゴロワーズ・フォルトゥナ(2004年撮影)。V・ロッシは2004年、2005年、2008年、2009年にヤマハでシリーズチャンピオンを獲得。

“天才”と呼ばれ、今も人気の高いMotoGPライダー、バレンティーノ・ロッシ。「GPライダー=ゴツい顔」という既存のイメージを覆したお一人。2020年シーズンは、「モンスターエナジー・ヤマハ」からMotoGPに参戦(写真)。

 ヤマハのMotoGPワークス「YZR-M1 ゴロワーズ・フォルトゥナ」を駆る、ゼッケン♯46のイタリア人ライダー、バレンティーノ・ロッシ。テール・トゥー・ノーズで追走するのは、ホンダワークスの「RC211V」で、ライダーはS・ジベルノ―。(2003年撮影)




 バレンティーノ・ロッシは2001年~2005年(2004年にホンダからヤマハに移籍)、2008年、2009年に世界タイトルを獲得。なお2004年には、“ノリック”こと阿部典史もヤマハワークスから参戦していた。




 バレンティーノ・ロッシは、ロードレース世界選手権参戦以来、15年間で9回のワールドチャンピオンを獲得(2020年現在)。“史上最強のライダー”との呼び声も高い、偉大なライダーだ。2020年シーズンは、「モンスターエナジー・ヤマハ」からMotoGPに参戦。




 バレンティーノ・ロッシは、2019年にツインリンクもてぎで開催された「MotoGP 日本GP」の前夜祭にも登場。MotoGPライダーらしくない!? 愛嬌のある風貌で、世界はもちろん、日本でも多くのファンに支持されている。

 YZR-M1のフォルムを踏襲したカウル類は、フロント部やリア部の微妙な曲線、ダクトの位置や形状などを吟味して製作。マフラーの形状も、本物のYZR-M1をイメージした、カーボンサイレンサー付きのチタン製をチョイスしている。

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