1970年に初代が誕生した「レンジローバー」が、この6月に50周年を迎える。これに先駆けてジャガー・ランドローバーはこのほど、北極圏に近いスウェーデン・アリエプローグのウインターテストコースに、巨大なスノーアートを作成した。
ボクシングの世界ヘビー級王者、アンソニー・ジョシュア選手が記念ロゴの周りでレンジローバーの走りを堪能
レンジローバーは1970年に2ドアボディの初代が誕生。現在ではあたり前になっているABS(アンチロックブレーキシステム)やトラクションコントロール、電制オートマチック・エアサスペンションといったデバイスをいち早く導入した四輪駆動車として、プレステージSUVの先駆者となった。
2012年に登場した現行4代目では大型SUVとして初めてアルミニウムアーキテクチャーを採用するなど、大きな進化を果たしている。一方で、レンジローバースポーツや同イヴォーク、同ヴェラールと、派生モデルが追加設定され、ラインナップが拡充していることはご存知とおりだ。
そんなレンジローバーの生誕50周年を記念して、同社はウインターテストなどに使用しているスウェーデン・アリエプローグの広大なテストコースに、直径260mにおよぶ巨大な円形アートワークを作成した。「50」「1970」「RANGE ROVER」の文字を組み合わせたこの記念ロゴは、スノーアーティストであるサイモン・ベック氏によるもの。彼は約5万3000㎡のエリアを、なんと4万5000歩以上も歩いて記念ロゴを完成させたというから驚きだ。
この巨大な記念ロゴに、イギリスのプロボクサー、アンソニー・ジョシュア選手が駆けつけてくれた。彼は現WBAスーパー・IBF・IBO世界ヘビー級統一王者で、ロンドンオリンピックではスーパーヘビー級で金メダリストを獲得した輝かしい実績の持ち主。彼は記念ロゴの周りで、レンジローバーの走りを思い存分に堪能した。
アンソニー選手はこのようなコメントを発表している。
「英国が誇る最高の一台であるレンジローバーが、この6月に迎える生誕50周年を本当に楽しみにしています。私は6月20日に世界防衛戦を予定していますが、試合会場にはパーソナライズされたレンジローバーSVオートバイオグラフィーで向かい、自分のタイトルを防衛するつもりです。レンジローバーが誇る快適性と機能性の組み合わせに匹敵するクルマは他にありません。これは50年にわたって培ってきた賜物だと思います」