3月27日、スズキの米国子会社であるスズキモーターオブアメリカ社(SMAI)は、東部フロリダ州パナマシティに、マリン製品のテスト拠点「スズキマリンテクニカルセンターUSA」を新設すると発表した。スズキがマリン製品の技術開発拠点を海外に設置するのは今回が初めてとなる。
スズキのマリン製品最大の市場で、より魅力的で信頼性の高い製品づくりにつなげていく
船外機をはじめとするマリン製品の設計、開発、試験などの業務は、これまで静岡県湖西市にあるスズキの「マリン技術センター」に集約して行なっていた。
スズキのマリン事業における最大市場である米国では、メキシコ湾岸を含む東部地域がボートの全体市場の約半分を占めており、東部に拠点を新設し、カスタマーに近い環境で開発を行なうことで、より魅力的で信頼性の高い製品づくりにつなげていく。
また、SMAIが試験業務の一部を担うことで、スズキグループ全体で開発の効率化を図る狙いもある。さらに、同拠点を活用して現地のボートメーカーとの協業を積極的に進めることで、同社はスズキ船外機の一層の拡販を目指していく構えだ。
●「スズキマリンテクニカルセンターUSA」概要
・施設名称:Suzuki Marine Technical Center USA
・所在地:フロリダ州パナマシティ市
・敷地面積:約7万3700㎡(約20エーカー)
・総投資額:約17億円
●「SMAI」概要
・社名:Suzuki Motor of America, Inc.
・本社所在地:カリフォルニア州ブレア市
・代表者:山本将寛
・資本金:6600万ドル(スズキ出資比率100%)
・従業員数:約240名
・事業内容:船外機、二輪車・ATV、部品の販売、サービス