このキュートなモデルを覚えているだろうか。東京モーターショーでも参考出品された、電動バブルカーのマイクロ・リノーだ。でもちょっと違うな、と思ったらそれは正解。実は量産に向けて多くのリファインが施されたマイクロ・リノー2.0なのである。
このリノーは2020年リリースが予定され、すでに世界から1万5000件以上という多くの受注を受けている。
今回、大きくリファインを受けて量産モデルとした理由について、最大の理由はリヤのスタビリティのさらなる向上にあったという。そのために、リヤのトレッドは従来よりも50%も拡大された。
大幅なリヤ周りの変更に併せて、内外のリファインを敢行。エクステリアではフロント左右のピラー(Aピラー)をより細くして、視認性の向上を計った。また全高もやや高く、サイドウインドウも大きくなることで、ヘッドクリアランスにさらに余裕を持たせ、サイドの視認性も高めている。これらのことは、ボディストラクチャーの大々的な見直しをも意味していることはいうまでもない。
さらに前後ともに横一本の細いLED式コンビランプを採用し、デザイン上の大きなポイントとなっている。全体造形の見直しも含めて、これまでのレトロ調だったモデルが、よりコンテンポラリーな21世紀のバブルカーに生まれ変わった印象もある。
また、唯一のドアについてもアウターのドアハンドルがなくなり、開閉が電動式となるほか、ドアと連動していたステアリングが独立した固定式に改められた。その上ステアリングポスト上には、大きな液晶パネルが採用された。さらにシートの全面変更やインテリア、間接照明の採用なども行なわれた。
かなり豪華仕様になったのだが、それでも価格は前回のアナウンスと変わらず、1万2000ユーロ(約144万円)からとしている。
併せて発表されたのが、3輪電動スクーターのレッタ・コンセプトも発表された。こちらは欧州で人気の高いフロント2輪のスクーターで、路面お滑りやすい雨の日などにも高いスタビリティを実現する。最高速度は80km/hに達し、充電時間は家庭の電源から4時間で完了し、1充電走狗距離は100kmを実現。価格は4900ユーロ(約59万円)としている。しかしまだ、こちらはコンセプトと示されている通り、実際の販売予定はアナウンスされていない。
ちなみに製造元のマイクロモビリティ社は、電動キックボードやスクーターを開発。キックボードをはじめとしたトップブランドで、世界80カ国以上で愛用されている。
そのためもあり、リノーにはラストマイルに備えてマイクロキックボードが搭載されている。
なお日本では、マイクロスクーター・ジャパン株式会社(https://microscooters.co.jp)が、マイクロモビリティ社の日本販売総代理店となっている。
参考
Microlino facebook
https://www.facebook.com/microlino.car/