3月2日、日産自動車と神奈川日産自動車、日産サティオ湘南、日産プリンス神奈川販売は、開成町とEVの蓄電機能に着目した「災害時における電気自動車からの電力供給の協力に関する協定」を締結したと発表した。今回の協定締結により、日産自動車にとって自治体や企業との災害連携協定としては全国で24件目となる。
「日産リーフ」からの給電によって、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整える
この協定は、開成町が電気自動車(EV)を非常用電源として活用できる体制を構築し、開成町内の日産販売会社店舗が「日産リーフ」を無償貸与することで、町民の生命及び身体の安全を守ることを目的としている。
日産自動車は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表。その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、EV普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいる。
一方、開成町は、庁舎としては日本初となるZEB(ネットゼロ・エネルギー・ビル)認証を受けた新庁舎(2020年5月開庁予定)を建設するなど、環境面と防災面強化に注力している。また、2020年度に導入を予定しているEVを災害による停電時に非常用電源として活用するなど、さらなる災害時の応急対策強化に努めている。
日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ活動」、そして開成町の災害連携への取り組みについてお互いが賛同し、同協定の締結を行う運びとなった。今回締結した、電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要は以下のとおり。
【協定の概要】
・開成町で災害を起因とする大規模停電が発生した際、または、停電発生の恐れのある場合において、神奈川日産自動車、日産サティオ湘南、日産プリンス神奈川販売は「日産リーフ」を無償貸与する
・開成町は日産自動車、神奈川日産自動車、日産サティオ湘南、日産プリンス神奈川販売の協力により「日産リーフ」からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所等の円滑な運営を図り、町民の生命及び身体の安全を守る