2019年のドイツの乗用車新車登録台数は、360万7258台だった。これは前年2018年から5.0%増の数字だ。メルセデス・ベンツ、BMW、VWという大自動車グループを持つドイツの自動車市場をデータから見ていこう。
ドイツの乗用車市場は年間360万台
グラフは、ドイツ連邦陸運局(KBA)が発表したドイツ国内の乗用車の新車登録台数の推移だ。過去10年の推移だが、リーマンショック後、回復をしつつあるが、それでも2009年380万台には戻っていない。
ドイツの乗用車市場のメーカー別シェア
ドイツの360万台をメーカー別シェアをグラフにした。トップはVWの66.8万台、2位はメルセデス・ベンツの33.9万台、3位はフォードの27万9719台、4位は僅差でBMWの27万9243台となっている。3位のフォードは、アメリカフォードではなく、ヨーロッパ・フォードのことである。
日本メーカーでは
トヨタ:2.3%
マツダ:2.0%
三菱自動車:1.4%
日産:1.1%
ホンダ:0.4%
スバル:0.2%
レクサス:0.1%
となっている。
プジョー以下の販売台数とシェアが以下の通りだ。
プジョー:7万2709台 2.0%
マツダ:7万1630台 2.0%
キア:6万9608台 1.9%
シトロエン:5万8840台 1.6%
ボルボ:5万3357台
三菱自動車:5万2148台 1.4%
BMW MINI:5万19台 1.4%
スマート:4万9138台 1.4%
スズキ:4万616台 1.1%
日産:3万9500台 1.1%
ポルシェ:3万1433台 0.9%
ランドローバー:1万7348台 0.5%
ジープ:1万6563台 0.5%
ホンダ:1万5676台 0.4%
テスラ :1万711台 0.3%
ジャガー:8703台 0.2%
スバル:5868台 0.2%
アルファロメオ:4146台 0.1%
レクサス:3587台 0.1%
サンヤン:2870台 0.1%
DS:2846台 0.1%
ドイツ新車販売台数の国別シェア
次は、新車販売台数を国別シェアをグラフ化した。ヨーロッパ・フォードはドイツとして計算した。生産国ではなくブランドのオリジンの国で集計した。
意外なことに日本ブランドがドイツブランドについで2位のシェアを占めている。
チェコはスコダ
スペインはセアト
ルーマニアはダチア
のことである。
グループ別シェアはVWがダントツ。3台に1台がVWグループ
VWグループの強さは圧倒的だ。VW、アウディ、セアト、スコダ、ポルシェの販売台数を合計すると131万台にものぼる。ドイツ国内で販売される新車の3台に1台はVWグループのクルマである。2位はメルセデス・ベンツとスマートのダイムラーで38.8万台、3位がプジョー、シトロエン、オペル、DSのPSAだ。
PSAとFCAが経営統合されるとドイツでのシェアは12.7%となりシェア2番手に浮上することになる。
トヨタ以下のシェアは次の通りだ。
Mazda 71630 2.0%
Volvo 53357 1.5%
Suzuki 40616 1.1%
Jaguar-Landrover 26051 0.7%
Others 23063 0.6%
Honda 15676 0.4%
Tesla 10711 0.3%
Subaru 5868 0.2%
ドイツの自動車のパワートレーンはどうなっている?
2019年にドイツ国内で販売された自動車のパワートレーンのデータも見てみよう。2019年は次の通りだ。
2019年
ガソリン車:59.2%
ディーゼル車:32.0%
HEV(PHEV含む):6.6%
EV:1.8%