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EUから離脱したことで、自動車産業のなかでもポジションも変わりそうなイギリス。2035年にエンジン車の販売を禁止するという。そのイギリスで2019年に売れたクルマはどのクルマなのだろうか? 英国自動車工業会(The Society of Motor Manufacturers & Traders:SMMT)のデータから見ていこう。
2019年のイギリス市場は前年マイナス2.4%の231万台
2019年にイギリス国内で販売されたパッセンジャーカーの新車は、前年比マイナス2.4%の231万1440台だった。
そのイギリスで2019年に売れたクルマのTOP10はなんだろうか?
その前に、イギリスの自動車市場状況を見てみよう。
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まずは、パワートレーンについてだ。
ディーゼル:25.2%(2018年31.5%)
ガソリン:64.8%(61.9%)
BEV:1.6%(0.7%)
PHEV:1.5%(1.8%)
HEV:4.2%(3.5%)
MHEV diesel:1.4%(0.2%)
MHEV petrol:1.1%(0.4%)
こうしてみると、ディーゼルエンジンの退潮は明らかだ。なんらかの電動化したパワートレーンを積むクルマの割合は2018年の6.6%から10.0%へ大きく増えている。とはいえ、日本の電動化比率はすでに30%を超えているわけだから、「まだまだ」ということもできる。
では、TOP10セールスin UK 2019を
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第10位:キア・スポーテージ 3万4502台 韓国・現代自動車のブランド、KIA(起亜)の小型SUVであるスポーテージが第10位だった。イギリスではヒュンダイ(現代)ブランドよりもキアブランドの方が人気が高く、そのシェアは日産より上なのだ。
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フォード・ヨーロッパのコンパクトクロスオーバーのクーガ。フォードが日本市場から撤退する前までは日本でも販売されていたモデルだ。
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CMFベースのSUVがキャシュカイ。かつて日本でもデュアリスの名前で販売されていたこともあったが、欧州ではエクストレイルよりも、少しコンパクトなキャシュカイの人気が高い。
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オペルのバッヂ違いであるボグゾールのコンパクトカー、コルサが第4位。オペルはGM傘下からPSAグループへ移っている。
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第3位もフォード。Cセグハッチバックのベストセラー、フォーカスが5万6619台を売って3位になった。
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Cセグハッチバックでは、ゴルフ、フォーカス、Aクラスが5万台以上を販売しトップを争っている。プジョー/シトロエン、ルノーのフランス勢はイギリスでは存在感が大きくないようだ。
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イギリスで2019年にもっとも売れたクルマはフォード・フィエスタだった。
イギリスでの自動車販売は、グラフのように個人(プライベートは44.1%にすぎない。大口法人向け(フリート販売)が53.3%と過半を占める。ビジネスの2.6%を含めて、レンタカーやカンパニーカーとしての資質もないと販売上位には入れないということなのだろう。