WLTCモード燃費:18.6km/ℓ ※FF車
月間販売台数:3904台(11月〜12月平均値)
REPORT●小林 秀雄(KOBAYASHI Hideo)
PHOTO●平野 陽(HIRANO Akio)
MODEL●菅原 樹里亜(SUGAWARA Jyuria)[身長160㎝]
※本稿は2010年1月発売の「2020年 国産新型車のすべて」に掲載されたものを転載したものです。
■X
全長×全幅×全高(㎜):3995×1695×1620
室内長×室内幅×室内高(㎜):1955×1420×1250
ホイールベース(㎜):2525
トレッド 前/後(㎜):1475/1470
車両重量(㎏):970
エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ
総排気量(㏄):996
最高出力(kW[㎰]/rpm):72[98]/6000
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):140[14.3]/2400-4000
燃料タンク容量(ℓ):36(レギュラー)
トランスミッション形式:CVT
駆動方式:FF
サスペンション:(前)ストラット (後)トーションビーム
ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク (後)リーディングトレーリング
最小回転半径(m):4.9
WLTCモード燃費(㎞/ℓ):18.6
タイヤ・サイズ:195/65R16
車両本体価格:184万8000円
先進安全装備(スマートアシスト)
ボディカラー
ROCKYの3つのポイント
1.DNGA採用でゼロから新開発
2.4WD車は先進の制御技術を採用
3.広くて快適な居住空間と荷室を完備
ダイハツの新開発プラットフォームであるDNGAを採用。全長4m以下のコンパクトなボディながら、全高は1620㎜もあり、広々とした室内空間を実現している。最小回転半径は装着タイヤサイズによって4.9mか5.0mとなり、17インチでも小回りが効く。
エンジン&ホイール
乗降性
ドア開口部が縦にも横にも広く、乗り降りを妨げるものがない。強いて言えばステップ高が高いが、それはSUVの宿命と割り切らざるを得ない。
ルーフの位置が高く、シートも適度な高さにあるため、楽な姿勢で乗り降りできる。足腰の弱った高齢者にとっては、ステップが少し高いかもしれない。
インパネ
メーター
前席
SUVらしい見晴らしの良さ、小回りの効く機動性の高さを実感できる運転席。「L」を除いてシートリフターも備わり、身長に合わせた微調整も可能だ。「G」と「X」には赤のパイピングが施されたフルファブリックシートが装備される。
後席
前後の乗員間距離が900㎜という広々とした空間を実現。膝と前席のクリアランスは実測で約150㎜、頭上は約70㎜と、実際にゆとりが感じられる。シートには2段階のリクライニング機構も備わり、膝を組んでゆったり座ることだってできる。
うれしい装備
ラゲッジルーム
通常時でも十分に広いラゲッジルーム。写真はデッキボードを上段にセットした状態で、6対4分割可倒式の後席を格納するとフラットなフロアを実現する。デッキボードを下段にセットした場合は荷室高が865㎜まで拡大。容量をさらに確保できるほか、縦に長い荷物も積みやすくなる。
使い勝手撮影車両データ
インテリアカラー:ブラック(赤パイピング付き)
オプション装備:ブラインドスポットモニター/純正ナビ装着用アップグレードパック
〈TOPICS〉ロッキーだけの特別なカラー、コンパーノレッド
〈メカニズム〉DNGA新プラットフォームなど新機軸が盛り沢山
新型タントで採用した軽自動車用のDNGAプラットフォームに対して、ロッキーでは骨格の通し方や足まわり部品の取り付けなどの考え方は共通しつつ、サイズを拡大。サスペンションの取り付け位置やブッシュ特性、バネ定数、ショックアブソーバー特性なども最適化が図られた。
パワートレーンは1.0ℓターボに、スプリットギヤを用いた技術を採用したD-CVTを搭載。変速比をワイドレシオ化することで燃費や静粛性を高めているほか、アクセルのスロットル特性を最適化することで、低開度でのコントロール性、中高開度域でのレスポンスを重視した設定となっている。
4WDは電子制御式カップリング機構を用いた「ダイナミックトルクコントロール4WD」を採用。走行状態や路面状況を検知し、ECUで前後輪に細かなトルク配分を行なうことで安定した走行性能を実現。走行中のトルク配分はマルチインフォメーションディスプレイで確認できる。
バイヤーズガイド
エンジンは1種類、組み合わされるトランスミッションもCVTだけなので、カラーバリエーションと装備のチョイスとなる。カラーの選択肢がいちばん多いのは「G」グレード。せっかく購入するなら好みの色を選びたい。安全装備のスマートアシストは、全グレードに装着されているので安心だ。