モンキーカスタムの醍醐味は、コンパクトな外観で、憧れの名車を再現できること。アイデアと工夫次第では、本物を超えるフォルムに仕上げることもできる。絶版後も高い人気を誇る、50ccモンキーをベースにした「ドゥカティ750ssイモラレプリカ」のレプリカカスタムをご紹介しよう。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
PHOTO●4MINIチャンプ6より(2004年発売)
2000年代に“FRPの魔術師”の異名をとった、『伽羅コレクション』が製作した、ドゥカティレプリカの第二弾!

そのクオリティの高さから、2000年代に全国の4ミニカスムビルダー達の注目を浴びていた「伽羅コレクション」。同社が手掛けたモンキーカスタムは、FRPで再現したタンクやシートカウルの造形美はもちろん、「ホンモノを忠実に」ではなく、モンキーの可愛らしさを上手にアレンジ。独創性に溢れたセンスとテクニックは、まさに“職人ワザ”であり、一流のセンスが伺えたのが特徴だった。
シルバー×エメラルドグリーンのツートンカラーのモンキーカスタムは、「伽羅コレクション」が手掛けた、ドゥカティレプリカの二作目。
ちなみに一作目は、ドゥカティの限定モデルの中でもっとも注目を浴びたとも言える、鮮烈なレッドカラーの「MH900e」をイメージしたもの。
そして二作目のドゥカティレプリカは、「イモラ200マイル」での優勝を記念し、レーサーと同じ仕様にて、1973年から1977年にかけて400台程度生産された製作された限定モデル「750SSイモラレプリカ」を模した、後世に残る伝説のモンキーカスタムだ。
ノーマルのモンキー50に採用の、前後8インチ小径ホイールはそのままに、“出目金風”のロケットフロントカウル、楕円穴開き加工済みのサイドカウル、スポークホイール風ホイールカバー、“本物”の形状をトコトン追求したタンクカバー&シートカウル、ビンテージムード溢れるフロント&リアフェンダーなど、FRPパーツを使って750SSイモラレプリカが持つ、独特のレトロなフォルムを見事に再現。
最大ポイントは、“本物と同じ色”にこだわった塗料選び&塗装技術に加え、ダミーのオイルパン、エンジン左側のジェネレーターカバーを再現していること。エキゾーストパイプの途中で二分割し、左右2本出しにアレンジしたマフラーも、製作者のこだわりどころ。
メインフレームと同色に塗装された、エメラルドグリーンのワンオフサブフレーム。ノーマルのスイングアームをロング加工し、メッキの社外リアショックを組み合わせたリア周り。社外アルミバックステップをコーディネイトしているのも、見逃せないところだ。
既存のモンキーカスタムにはなかった、素人には決して真似の出来ないアイデア・センス・テクニック、細部の徹底した作り込みは、今見ても「素晴らしい!」「美しい……」という感想に尽きる。
なお、「750ssイモラレプリカ」を再現したモンキー改は、コンプリートとして当時56万円で発売されていた。
こちらはホンモノの「ドゥカティ750SSイモラレプリカ」

1972年の「イモラ200マイル」で優勝した、イモラレーサーのレプリカモデルとして製作された750SSイモラレプリカ。ラウンドケースのエンジンを搭載した、歴代ドゥカティの代表作でもある1台。1973年から1977年にかけ、400台程度生産された。タマ数が極めて少ないため、中古車市場では“超お宝バイク”として、驚くほどの高値で取り引きされている。
・ベースマシン:モンキー50
・ベースフレーム:モンキー50
・サブフレーム:ワンオフ
・エンジン:モンキー50(ノーマル)
・マフラー:伽羅コレクション(廃版)
・外装パーツ:伽羅コレクション(すべて廃版)
・ホイール:ノーマル8インチ
・フロントフォーク:ノーマル
・スイングアーム:ノーマル改
・リアショック:社外メッキ
・バックステップ:社外アルミ削り出し
・トップブリッジ:社外アルミ
・ハンドル:社外セパレート型
・センタースタンド:ワンオフ
・前後ブレーキ:ノーマル