月間登録台数:1159台(19年6月〜11月平均値)
現行型発表:13年10月(マイナーチェンジ 17年11月)
JC08モード燃費:26.0km/ℓ ※「ハイブリッド Honda SENSING」
REPORT●山本晋也(YAMAMOTO Shinya)
PHOTO●平野 陽(HIRANO Akio)
MODEL●藤木由貴(FUJIKI Yuki)
※本稿は2019年12月発売の「2020年 最新ミニバンのすべて」に掲載されたものを転載したものです。
■主要諸元 ハイブリッド アブソルート・EX Honda SENSING
全長×全幅×全高(㎜):4840×1820×1685
室内長×室内幅×室内高(㎜):2935×1560×1305
ホイールベース(㎜):2900
トレッド(㎜) 前/後:1560/1560
車両重量(㎏):1890
エンジン種類:直列4気筒DOHC+モーター
総排気量(㏄):1993
エンジン最高出力(kW[㎰]/rpm):107[145]/6200
エンジン最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):175[17.8]/4000
モーター最高出力(kW[㎰]/rpm):135[184]/5000-6000
モーター最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):315[32.1]/0-2000
燃料タンク容量(ℓ):55(レギュラー)
トランスミッション形式:電気式無段変速機
駆動方式:FF
タイヤ・サイズ:215/55R17
最小回転半径(m):5.4
JC08モード燃費(㎞/ℓ):24.4
車両本体価格:431万4852円
先進安全装備
撮影車両データ
ボディカラー:プラチナホワイト・パール
オプション装備:特別塗装色(4万4000円)/Honda純正ナビゲーション Gathers 9インチプレミアムインターナビ/フロアカーペットマット/ドライブレコーダー
ボディカラー
インパネ
乗降性
フロアが低めとなっているため足を上げなくても乗り込めるのは美点。特に2列目の乗りやすさは前席を圧倒するもの。ステップが前方に行くほど低いため、スライドドア車としては驚くほど足を上げずに済む。2列目シートのスライド量も十分に確保されているため、3列目の乗降性についても不満はない。
スライドドアのミニバンとして見ると背は高くないが、ホンダ独自の低床設計によりキャビンは外観から想像するよりも広い。それが乗降性の良さやロールやピッチングの悪影響を抑えた快適性につながっている。ホイールベースが2900㎜と短いおかげもあって、最小回転半径は小さく、街中での取り回し性に優れているのも隠れた魅力のひとつだ。
居住性
フラットな座面で乗降性を、サポートのしっかりとした背もたれでホールド性をバランスさせる。アイポイントが高く遠くまで見渡すことができるのも美点のひとつ。運転席は8ウェイ電動調整式、助手席は4ウェイ電動調整式となっている。
2-3列目にエアコン吹き出し口が用意されていることからもわかるように、どこに座っても快適な空間だ。いずれもタンデムディスタンスは余裕たっぷりで、座面と床の位置関係も問題ない。3列目の座面は一体だが、背もたれは3分割でリクライニングができる。
ラゲッジルーム
3列目シートは回転させて床下に格納するというユニークな機構。そのため3列目使用時には格納スペースがそのまま荷室となる。その状態での荷室高は1260㎜もあり、3列目格納時の荷室高が1020㎜となっている。2列目が畳めないため最大時の奥行きは稼げないがシートの中央を貫くスペースを利用すれば、2190㎜の長尺物を積載することができる。
うれしい装備
SEAT ARRANGE
3列目を格納して2列目キャプテンシートを最後端までスライドすればリムジンさながらのスペースを生み出せる。このように2列目の快適性に優れるのが特徴だが、最大ラゲッジスペースをつくろうとすると、どうしても2列目が邪魔に感じてしまう。その傾向は8人乗りでも同様だ。ハイブリッドでもシートアレンジが制限されることがないのは美点のひとつ。
バイヤーズガイド
スポーティさと多人数乗用ならガソリンの「アブソルート」に尽きるが、乗り心地や燃費性能、使い勝手を優先するなら「HVアブソルート」がお薦めだ。ガソリン車に対してメーターまわりの先進感、HVの標準車に対してはシート地の高級感などで凌ぎ、価格も標準HVの約10万円高でしかない。