1983年式のスズキGSX1100Sカタナの外装を、レーシーなルックスのドライカーボン製に変更してカスタム度を大幅アップ。ノーマルのシルバーカラーや、ブラック仕様とは一味も二味も違う、“ちょっぴり悪そうな”存在感に注目。NEWカタナとのフォルムやイメージの違いもチェック!
PHOTO/REPORT:北 秀昭(KITA Hideaki)
高強度かつ超軽量なカーボン素材。フロントカウルは456g、テールカウルは190gの軽さを実現
「T-space」が製作した、ドライカーボン製のフロントカウル、フロントフェンダー、テールカウル、サイドカウル(すべてクリア仕上げ)でドレスアップしたスズキGSX1100Sカタナ改。シャープなイメージの1100カタナを、重厚でワイルドな雰囲気にアレンジしている。
MotoGPなど、レーシングマシンの外装にも多用されるカーボンは、味のある独特の網目模様が特徴的。カーボンは、カーボン繊維と樹脂の複合素材で、ロケットなどの宇宙事業や航空業界などの分野で発展・活躍してきた。
ABS樹脂やFRPよりも、高強度かつ超軽量なので、外装パーツに多用。写真のGSX1100Sカタナ用フロントカウルは456g、テールカウルは190gという軽さを実現している。
また、カーボンは耐熱性にも優れているため、マフラーのサイレンサーカバーなどにも用いられている。なお、ABS樹脂やFRPに比べ、カーボンの価格はやや高め。製法の違いにより、ドライカーボンとウエットカーボンの2つに分けられるのも特徴だ。
写真のカタナ改は、ドライカーボン製カウル類のほか、カーボンミラー、チタン集合マフラー、ヨシムラFCR-MJNキャブレター、オイルクーラー、倒立型フロントフォーク、キャストホイール、MEGA LIFEバッテリー等でカスタマイズ。
2018年のケルンショーで19年ぶりに復活!2019年に発売された「スズキ カタナ」も登場
「東京オートサロン2020」のスズキブースには、2019年に復活した「スズキ カタナ」も展示。その隣には、「カタナ」の名を冠したスイフトスポーツ「カタナ エディション」もお目見え。鮮烈なカラーリングに加え、大きく張り出したスポーティな前後フェンダーなど、大胆にカスタマイズ。