中古のカー&バイク用品の買い取り・販売でおなじみの「アップガレージ」で名車・ホンダ CB750Fを発見。実はこの CB750F、20万円の不動車(欠品多数)を、車両費込みのトータルコスト=48万360円でレストアしたもの。ローコストでのレストア……男のロマンですね。
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
今や200万円以上は当たり前!? なぜビンテージモデル(旧車)は、あんなに高額なの?
中古車市場において、ホンダCBX400F、カワサキZ750RS(ZⅡ)、スズキ カタナ、そしてホンダCB750F……。'70年代や'80年代、'90年代に人気のあったビンテージモデル(旧車)は、相対的に高額ですよね? 100万円を超える物件は当たり前。中には200万円以上という、発売時の新車価格の数倍以上となる、一般庶民には手の届きにくい価格で販売されていることもあるから驚きだ。
主な要因としては、
・ビンテージモデルの多くは、故障、享年劣化、事故等により、すでに廃車となっている。そのため、人気のあるモデルには、「希少価値」が生まれている
・今も昔も、程度の良い旧車は、“争奪戦”の状況。つまり、「売り手市場」にあり、超高値で取り引きされている。業者が値を釣り上げても、即売となる傾向にある
・ビンテージモデルを販売できる状況=外観をキレイにして、エンジンや足周り等をオーバーホール。消耗部品や不具合部品を交換して、各部をセッティング。旧いバイクをきちんと走行できる状況にするには、技術力・知識・時間(人件費)、また、パーツ代金を要する。これらが中古車価格にプラスされる
しかし中古車市場におけるビンテージモデルの中には、“不動車”という『穴場的』な車両が、格安で流通。これらの車両をベースに、中古パーツを駆使すれば、激安で下記のように車両が復活するというわけだ。
四輪に比べ、二輪のレストアは、修正箇所が狭く(修理箇所や交換パーツ、溶接などの修正・加工箇所も少ない)、作業場所もとらないのが特徴。モンキーのようなミニバイクはもちろん、たとえビッグバイクでも、知識があれば復活できる余地がある。これが大きなポイントだ。
中古車相場は100万円以上の名車「ホンダ CB750F」。自分でレストア作業すれば、車両費+中古パーツ代=48万円で見事完成!
ビンテージモデルを取り扱うバイクショップなどでは、100万円以上は当たり前の名車「ホンダ CB750F」。写真は欠品多数で不動車(カスタムパーツあり)の、オンボロCB750F(1983年式・価格は20万円)をベースに、アップガレージで発売されていた中古パーツ群をフル活用。
“わけあり”キャブレターのオーバーホール、シリンダーヘッドからのエンジンオイルの漏れの修理、不動の原因だったポイントのズレの修理、各部の洗浄やカバー類のバフ掛け(手磨き)、他車用鍛造ホイールの流用装着など、スタッフ自らがレストア。もちろん工賃0円という計算ではありますが、知識があって、時間があって、道具も揃っていればトータルコスト=48万360円(20万円の車両費込み)で、見事に復活させることができるというわけです。
中古パーツとウデ次第では、激安で名車も復活!「名車は欲しいけれど、高額だから無理……」なんて諦めモードの人は、ぜひともレストアに挑戦してみてはいかがでしょう?
・外装セット:6万9900円
・前後ホイール:6万9900円
・マスターシリンダー:5万9900円
・キャブレター:35900円
・クラッチレバー:1万9900円
・マフラー:1万3900円
・ウインカー:3990円
・プラグコード:2990円
・リアフェンダー:1990円
・テールランプ:1990円
・マフラー:モリワキ ワンピース
・キャブレター:ケーヒンFCR
・クラッチ:ゲイルスピード ワイヤークラッチホルダー
・ステップ:TAROZZIバックステップ
・フロントフォーク:CB1000SF純正+チタンコーティング
・スイングアーム:With me レーシング アルミ
・ブレーキ:ゲイルスピード VER削り出しマスター
・ホイール:マービック マグネシウムホイール
・リアショック:オーリンズ 36P リザーブタンク付き
・トップブリッジ:社外アルミ削り出し
・ハンドル」社外バータイプ
・リアフェンダー:吟屋工房