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トヨタRAV4を生産している豊田自動織機がアクティブなコンセプトモデルを発表【東京オートサロン2020】


トヨタ自動車のグループ会社である豊田自動織機が独自に開発したカスタマイズ車両、「RAV4アドベンチャーギア」が東京オートサロンに出展された。山岳救助のプロが使用する救援車両に着想を得たという、ユニークなアイデアが具現化されている。

ルーフトップとボディカラーは純正採用してほしい完成度

 豊田自動織機といえば、愛知県大府市にある長草工場でRAV4の生産を担当し、内外装のデザインや設計まで担っている会社。ある意味、RAV4の生みの親であり、RAV4のすべてを知るエキスパート集団だ。そんな豊田自動織機が東京オートサロンで発表したコンセプトモデルは、車体のさまざまな場所に昇降用のグリップやラダーを備えたルーフトップ仕様である。




 過酷な環境で使用される山岳救助車や消防車、TV中継車などの多くは、すぐさま車体の上で作業が行えるよう、手すりやステップが設けられている。そこにコンセプトを求めた「RAV4アドベンチャーギア」は、車外空間を最大限活用できるようにルーフトッププラットホームやアウトサイドストレージを装備。また、荷室空間を拡張するコンシールスライドボードも備え、本格的なオフロード四駆性能を持つRAV4の実用性を高めている。

ルーフトッププラットフォーム
アクセスグリップ


リヤバンパーステップ
北米仕様の純正部品であるランニングボードも装着


 あくまでコンセプトモデルということで、車体に取り付けられているグリップやステップは厳密な強度計算をしているわけではなく、そのまますぐに実用化されるものではないそうだ。だが、特にRAV4の売り上げが多いアメリカでは、現在SUVのルーフトップを車中泊空間として使用するOverland(オーバーランド)が流行しているので、車体の前後左右どの方向からでも昇り降りできるコンセプトは、もし具現化されればきっとウケるだろう。

リヤフェンダーに設けられたアウトサイドストレージ
給油口のカバーのように押すと開く仕組み


 なにせRAV4そのものを設計・生産している豊田自動織機のコンセプトモデルだけあって、反響次第ではコンセプトの実現だって現実味がないわけではないだろう。ちなみにボディカラーはこのコンセプトモデルのためにオリジナルの調色を行ったもので、サンドベージュをベースにパールを加えてあるそうだ。個人的にはこの色とぶっといルーフレールを見ただけで「欲しい!」と思ってしまった。豊田自動織機さん、せめて色だけでもすぐに純正採用してください、お願いします。

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