幕張メッセのスズキブースに、痛快な一台が出現した。二輪の名車「カタナ」の名を冠したスイフトスポーツ、「カタナ エディション」の登場である。鮮烈なカラーリング、そして大きく張り出した前後フェンダーがド迫力! これは一見の価値アリだ。
二輪と四輪の競演! これぞスズキならではのスゴ技
2018年のケルンショーで19年ぶりに復活を果たし、19年に発売されたスズキ・カタナ。言わずと知れた名車中の名車だ。
そんなカタナの世界観をクルマに投影させたという、驚きのスイフトスポーツが登場した。
まず目を惹くのは、カタナのイメージカラーでもあるシルバーのボディカラーとレッドのアクセント、そして「刀」のロゴだ。エッジの効いた二輪版カタナの面影がそこかしこに漂い、ただでさえスタイリッシュなスイフトスポーツがさらに精悍さを増したという印象だ。
しかし、それにしたってこの迫力はスゴすぎる、と思ってよく見ると……
とんでもなくフェンダーが叩き出されていたのだ!
公式なアナウンスはないものの、片側で10cmは出ているように見える。かつてポルシェが開発したモンスターセダン、W124型メルセデス・ベンツ500Eを思い起こさせる。
リヤフェンダーもこの通り。「オバフェン」と言いたくなるような、エボリューション感がたまらない。
シルバーのボディカラーにオレンジがかったレッドの差し色が、精悍かつ華やかなアピアランスを生み出している。
インテリアのモディファイはエクステリアほど大胆ではないが、レインボーカラーのアクセントが効果的にスペシャル感を演出している。
このスイフトスポーツ カタナ エディションはあくまで参考出品であり、今のところ市販化の予定はない。だがこのカッコよさにはただならぬものがあり、なにより二輪のカタナの熱狂的な人気を考えれば、多少プライスが高めになったとしても欲しいという人は多いはずだ。
ぜひとも市販化を実現してほしい一台である。