2019年7月にアメリカでデビューしたばかりの新型シボレー・コルベットが、早くも日本で初披露された。伝統のV型8気筒OHVエンジンを踏襲しながらも、コルベット初となるミッドシップを採用。さらに日本仕様は、これまたコルベット初となる右ハンドルでの展開となる。1月10日(金)から予約受付が開始され、価格は1180万円からとアナウンスされた。
8代目コルベットは革新の一台!
8代目となる新型コルベットが幕張でジャパンプレミアされた。コルベット史上初となるミッドシップ・レイアウトの採用や日本市場への右ハンドルの導入などトピックに溢れ、その上陸を心待ちにしていたファンも多いはずだ。
エンジンは伝統のV型8気筒6.2L OHVで最高出力495hpと最大トルク637Nmを発生。8速DCTを介して後輪を駆動する。
今回、会場に持ち込まれた車両は左ハンドルだが、実際に日本市場で販売されるのはコルベット初となる右ハンドル仕様だ。
日本仕様は2LTと3LTの2グレード構成となる。
パワートレインは両グレード共通で、本国では上級グレードに装備もしくはオプション設定されている「Z51パフォーマンスパッケージ」が両グレードに標準装備される。
2LTにはGT2バケットシートが装備され、3LTには内外装にカーボンパーツが多く採用される上に、よりホールド性を高めたコンペティションスポーツバケットシートが装備される。ほかにも3LTにはエンジンアピアランスパッケージやカラードブレーキキャリパーといった専用の仕立てが施される。
【新型コルベット車両価格】
2LT:1180万円(税込み・予価)
3LT:1400万円(税込み・予価)
FRからミッドシップになることで「らしさがなくなるのでは?」といった不安を抱いていた人も少なくないかと思われるが、実際に目の当たりにすると、思ったよりも「コルベット感が強い」といった印象を受ける。曖昧な表現でスミマセン。
先代との最大の違いは、真横から見たシルエットだろう。ロングノーズ&ショートデッキの典型的FRスタイルから、キャビンが大きく前進したミッドシップらしいアピアランスとなった。キャノピー(コクピット)が前寄りにレイアウトされたデザインは、航空機やフォーミュラマシンからインスパイアされたものだという。
コクピットは運転席と助手席をセパレートさせたような「ドライバーオリエンテッド」なつくりになっている。インパネはフル液晶タイプで、スピードメーターはデジタル、タコメーターは文字盤と針を模したアナログ風の表示となる。
シートはホールド性を高めたバケットタイプだが、なかなか快適性も高そうだ。全体的にラグジュアリーな仕立てといった印象を受ける。ルーフはデタッチャブル式だ。
伝統のV型8気筒OHV自然吸気エンジンは、6.2Lの排気量から495hpと637Nmを発生し、シボレー初のデュアルクラッチトランスミッションとなる8速DCTと組み合わされる。
ラゲッジスペースはエンジンルームの後方、そしてフロントフード内にも用意される。ピュアスポーツなのに意外とユーティリティ性も高いというコルベットの伝統は守られた。
新型コルベットの予約注文は、東京オートサロンで初披露された1月10日(金)より開始される。デリバリーは2021年の春頃からということで、まだかなり先にはなるが、北米でのデリバリーもまだ始まってはおらず(2020年2月から)、さらに右ハンドルであることを考えればしかたがないだろう。
ゼネラルモーターズ・ジャパンでは1月10日から3月31日まで、プレオーダーキャンペーンを実施する。レッド、イエロー、ホワイト、ブルー、グレー、そして東京オートサロンに展示されているブロンズの6色の中から好みのカラーを選び、受付番号の早い順に優先的に工場に発注できるというもの。正式注文は2020年7月末となる。
まずは東京オートサロン2020にて、実車をご自分の目でご確認いただきたい。
シボレー・コルベット・スティングレイ(2020年式/北米仕様)
全長×全幅×全高:4630×1934×1234mm
ホイールベース:2722mm
車両重量:1530kg
エンジン形式:V型8気筒OHV
総排気量:6.2L
ボア×ストローク:103.25×92.0mm
圧縮比:11.5
最高出力:369kW(495hp)/6450rpm
最大トルク:637Nm/5150rpm
トランスミッション:8速DCT
フロントサスペンション形式:ダブルウイッシュボーン
リヤサスペンション形式:ダブルウィッシュボーン
乗車定員:2名
駆動方式:ミッドシップエンジン・リヤホイールドライブ
フロントタイヤサイズ:245/35ZR19
リヤタイヤサイズ:305/30ZR20