マクラーレン・オートモーティブはこのほど、2018年10月に発表した新型ハイブリッドハイパーカー「スピードテイル」のプロトタイプ車両「XP2」を用いた高速走行テストを実施。最高速度403km/hを30回以上にわたってマークし、高速テストプログラムが無事に完了したことを報じた。
限定106台生産される市販モデルは2020年2月から出荷開始
「スピードテイル」は同社アルティメットシリーズの頂点に君臨するモデルとして、世界106台限定で販売される。カーボンモノコックシャシーやフルカーボンボディを採用した全長51378mmのボディは、同社史上もっとも空力性能に優れている。1+2の3人乗りキャビンは、かつての名作「マクラーレンF1」の再来を想起させるものだ。
ハイブリッドパワートレインは、ガソリンエンジンとモーターを組み合わせ、総合で1070ps/1150Nmを発揮。パフォーマンスデータは0-300km/h加速タイムが13秒未満、最高速度は403km/hと発表されている。
このモデルは発表後、プロトタイプ車両の「XP2」を使用して、スペインやドイツなどで高速テストプログラムを重ねてきた。米国フロリダ州にあるケネディ宇宙センターのジョニー・ボマー試験場で行われた今回のテストは、高速走行テストプログラムを締めくくるもの。
マクラーレン・オートモーティブでチーフテストドライバーを務めるケニー・ブラックがステアリングを握り、最高速度403km/hを30回以上にわたって記録し、スピードテイルの高速走行性能が確かなものであることを確認した。
無事に高速テストプログラムを完了したことを受けて、同社のマイク・フルーウィットCEOは次のようにコメントしている。
「パフォーマンスとテクノロジーの限界を押し上げることに強く関連するこのケネディ宇宙センターという場所で、スピードテイルの高速テストプログラムを無事に完了させることができました。スピードテイルはマクラーレンのパイオニア精神を象徴する真に並外れたモデルであり、スーパーカーおよびハイパーカーにおけるパフォーマンスの新しいベンチマークを設定し続けるという私たちの決意を明確に示しています。」
英国ウォーキングにある同社のプロダクションセンターでは、すでに限定106台販売されるスピードテイルの最初の1台の製造に取り掛かっている。出荷は2020年2月からスタートする予定だ。