12月17日、ポルシェはミドルサイズSUVの「マカン」にハイパフォーマンス版となる「マカンGTS」を設定したと発表した。欧州では注文受付を開始。ドイツ市場での販売価格は7万7880ユーロ(約950万円)からだ。
専用シャシー搭載で横方向のドライビングダイナミクスをさらに向上
マカンGTSには、380psと520Nmを引き出す2.9LV型6気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力は従来型のそれを20ps上回る。さらにこのエンジンにはスポーツエキゾーストシステムが組み合わされ、GTSならではのスポーティなサウンドを奏でる。
このパワーユニットを原動力に、4.9秒の0-100km/h加速、261km/hの最高速を実現。さらにオプションのスポーツクロノパッケージを搭載すると、0-100km/h加速は4.7秒に短縮される。
専用セッティングのシャシーもGTSの特色だ。横方向のドライビングダイナミクスをさらに高めるため、PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)は専用の仕立てとなり、サスペンションは15mmローダウン。サスペンションはオプションでアダプティブエアサスペンションを設定しており、その場合は車高をさらに10mm下げられる。
ブレーキはフロントが360×36mm、リヤが330×22mmの鋳鉄製ディスクを採用。ブレーキキャリパーはレッドにペイントされる。ホイールは20インチサイズのRSスパイダー・デザインが標準装着され、サテングロスブラックに塗装される。
エクステリアにはスポーツデザインパッケージを採用。前後バンパーおよびサイドスカートはよりスポーティなデザインとなり、GTSの個性に寄与。フロントエプロンなどはブラックペイントによって精悍なイメージを高めている。
これに合わせてPDLS(ポルシェ・ダイナミック・ライト・システム)を備えたLEDヘッドライトや、LEDライトバーの3Dリヤコンビネーションランプもダークカラータイプが採用され、エクステリアパーツとコーディネイトされている。
インテリアでは、ステアリングホイールやインストルメントパネル、ドアトリムにブラッシュドアルミのインサートが用いられたほか、専用のスポーツシートのセンター部分やセンターアームレストにアルカンターラを張り、スポーティでエレガントなキャビンを創出している。