幕張メッセで12月4~6日に開催された、業界関係者を対象とする材料・加工機械の総合展示会「第10回高機能素材Week」(注:業界関係者向け商談展のため一般および18歳未満の入場不可)。
同展示会は「第10回高機能フィルム展」「第8回高機能プラスチック展」「第6回高機能金属展」「第4回高機能セラミックス展」「第3回接着・接合EXPO」「第2回高機能塗料展」「第29回液晶・有機EL・センサ技術展」「Photonix2019」の8種類で構成されている。
同時開催された「第19回光・レーザー技術展」には、産業用ロボットメーカー最大手の安川電機が出展。自動車用部品の加工に適した、マルチモードファイバーレーザー専用3Dガルバノヘッドユニット「YD-3000M」シリーズなどを出品した。
PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
異なる素材の組み合わせを実現する異種材接合は、自動車の分野ではボディの外板や骨格に用いられるケースが増えているが、近年はそれが駆動用バッテリーにまで広がりつつある。
会場ではこのほかにも、CFRP製ステアリングの中央に穴開け加工を施したものや、銅板を立体的に組み合わせて溶接したサンプルも展示。駆動用バッテリーのみならず、高強度な軽量素材や、複雑な構造を持つ精密部品にも幅広く活用し、生産効率をアップできる可能性を示していた。