愛用のカーナビを購入してからまだ1年。と思っていても、新たに道路が開通したり、新しい施設や店舗ができれば、地図はたちまち古くなり使い勝手も悪くなる。そこで今回は実際に地図データの更新作業を行ってみた。
REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)
問い合わせ:パナソニック
電話:0120-50-8729
驚くほど簡単に作業は終了
前回の〈中編〉ではパソコン上の書き換え作業を紹介したが、今回はいよいよカーナビ内のデータをバージョンアップする。
まずはエンジンを切った状態で地図データを更新したSDメモリーカードをカーナビに挿入し、前面カバーを閉じる。
エンジンを始動させるとカーナビが起動。自動的に更新データの存在を読み取って「地図データの更新」という表示が現れる。
何も操作をしなくても「地図データの更新を行いますか?」というメッセージを表示。「はい」を選択すれば、もう次の瞬間には自動的に見慣れた地図が画面に現れる。あっけないほど簡単にバージョンアップ作業は完了してしまった。
情報メニューから地図データバージョンを確認すると「2019年10月版」となっていた。これで無事に更新されていることがわかる。
地図はどのように変わっているか?
バージョンアップ前後で地図はどのように変化するのか?ということでチェックしたのが、2019年3月17日に開通した厚木南IC~伊勢原JCTの区間だ。 下の写真を見比べればわかるように点線で表示されていた部分が実線に変わっている。もちろんこの部分を利用するルート探索&ルート案内も行える。
ただし今回利用したのは「部分地図更新」のため書き換えられているのは50mスケール以上の道路地図のみで、それ以下のスケールで表示する市街地図は「全地図更新(利用できるのは3年間で1回)」の際に書き換えられる。
案内ルートも変化する
次にチェックしてみたのは探索&案内ルートの変化だ。東名高速道路では足柄スマートICが2019年3月9日に開通したが、その前後で横浜市内~富士スピードウェイまでのルートの違いをチェック。下に更新前後の画面写真を並べてみた。ルートを示すラインは水色は高速道路、黄色は一般道だがどちらも距離が短くなり、効率の良いルートに変わっていることが一目瞭然。
新ルートを利用することで所要時間や燃料代、高速道路料金の節約ができる。さらにこのルートの場合、休日の御殿場ICでの出口渋滞に遭遇することもなくなる。
開店や閉店の情報も反映される
地図だけでなく検索データについても更新されるが、ドライブ中にもっとも立ち寄る機会が多いコンビニについて検証してみた。
下の写真は同じ地点でコンビニの周辺検索を行ったもので、どちらも画面の左には店舗の場所を示す地図、右には近い順に5件まで店舗のリストが表示されている。更新前後で情報には1年2カ月の違いがあるが、これほどの短期間でも検索結果は変化。更新前のサンクスは更新後はブランド合併でファミリーマートになり、更新前のナチュラルローソンは閉店により更新後は表示されなくなった。