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アウディA4とBMW3シリーズをのスペックやユーティリティを徹底比較 〈プレミアムDセグメント・ステーションワゴン〉


ドイツ製プレミアムDセグメント・ステーションワゴンの主役を張るアウディA4アバントとBMW3シリーズ・ツーリング。ここでは、この2台のユーティリティやスペックを写真と数値で横比較してみたい。




PHOTO●神村 聖(KAMIMURA Satoshi)




※本稿は2016年11月発売の「アウディA4/S4のすべて」に掲載されたものを転載したものです。車両の仕様や道路の状況など、現在とは異なっている場合がありますのでご了承ください。

AUDI A4

ホイールベース:2825㎜ 全長:4735㎜

全幅:1840㎜ 
全高:1435㎜


全体的に直線を基調とした造形で、デザイン自体はシンプルな印象。写真の「sport」グレードはアルミ調の加飾が随所に施されており、フルグラフィックのバーチャルコクピット(オプション)の先進性と合わせて、スポーティかつ上質に仕上げられている。その他グレード間の機能系装備類はほぼ共通で、MMIナビゲーションも全車標準となる。



「アトリウムクロス」というファブリックを採用。座面、背もたれともにたっぷりとした面積があるが、縦に大きく施されたスリット形状とランバーサポートによりホールド性は十分。また、前席の前後可動域は220㎜あるので、最適なポジションを確保できる。後席は身長180㎝のテスターが座って、頭上には拳を縦に1個、膝まわりには2個半のスペースがあり居住性は高い。

座り心地を重視した座面の厚みにより若干の傾斜が残るものの、4:2:4分割可倒式の後席を倒せば床面はほぼフラットになる。奥行の最小値(二列目使用時)は1050㎜で、最大値(一列目のみ使用時)は1870㎜、横幅の最大値は1260㎜とスクエアな形状と合わせて使い勝手は十二分だ。

1.4ℓの直4直噴ターボエンジンは最高出力150㎰を発生。トランスミッションは2.0ℓ車同様に7速Sトロニックが組み合わされ、駆動方式はFFのみ。JC08モード燃費は16.6㎞/ℓ。

ベースグレードが16インチなのに対し、「sport」は17インチが標準。タイヤサイズは前後とも225/50R17で、MICHELIN PRIMACY3を装着する。

BMW 3series

ホイールベース:2810㎜ 全長:4645㎜

全幅:1800㎜
全高:1450㎜


実用性に配慮し整然とレイアウトされたインパネまわりやドライバーに向けて傾斜させたセンターコンソール。すべての操作系、インフォメーションがドライバーに向けられたパーソナル感あふれる運転環境が整えられている。HDDナビゲーションや車線逸脱警告システム、衝突回避・被害軽減ブレーキなどの「ドライビング・アシスト」は全車標準。



「Luxury」を除き全車ファブリックが基本となるが、撮影車の「M Sport」はオプションのダコタ・レザーを備え、運転席メモリー機能付きの電動フロントシートを標準装備する(A4 Avantは「sport」が運転席のみ電動でメモリー機能は非搭載)。前席の前後可動域はA4 Avantより25㎜多いものの、後席は頭上に拳1個、膝まわりに2個のスペースでA4 Avantよりは若干タイトな印象。

奥行の最小値は980㎜で最大値は1850㎜、横幅の最大値は1240㎜。サイズや形状など、使い勝手はA4 Avantに分がある。ただ、バックドア開口高は3 Series Touringの方が約100㎜低く、バックドアを閉めた状態でもガラス部分のみを開けて荷物を出し入れできるメリットも。

2016年5月に新世代ユニットへと移行した「320d」。最高出力190㎰の縦置き2.0ℓ直4ディーゼルターボエンジンはBMWお馴染みの8速ATとの組み合わせで、JC08モード燃費は21.4㎞/ℓとなる。

「M Sport」の標準装着ホイールは18インチだが、撮影車はオプショ ンの19インチを装着。撮影車の装着タイヤはBRIDGESTONE POTENZA S001 RFTとなる。

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