JAF(日本自動車連盟)は、降雪時期を前にタイヤチェーン別の登坂性能を検証し、その結果をホームページに公開した。
これからの季節、急な降雪や積雪で慌てないために、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを備えておく必要がある。タイヤチェーンには金属や非金属、さらにその中でも様々な種類があり、それらのタイヤチェーンは急坂を登りきることができるのか、その種類別に検証した。
■ 前輪駆動のコンパクトカーを使用し、前輪にタイヤチェーンを装着し坂道を上りきれるのかを検証
<条件>
1.ノーマルタイヤおよびタイヤチェーンは新品を用意
2.タイヤチェーンは金属チェーン(亀甲型)、金属チェーン(はしご型)、非金属チェーン(ウレタン系)の3種を検証
3.勾配15%(約8.5度)と勾配20%(約11.3度)の坂道(全長約50m)
4.テストはそれぞれ3回実施
■ 結果:勾配20%の坂道では金属チェーン(亀甲型)のみ上りきることができたが安心感はない。
・勾配15%の坂道では、すべてのタイプで上りきれた。
・勾配20%の坂道では、金属チェーン(亀甲型)のみ上りきることができた。
勾配20%の坂道になると、金属チェーン(はしご型)と非金属チェーンは坂道の途中でスリップし最後まで上りきることができなかった。金属チェーン(亀甲型)もタイヤが空転することもあったが、上りきることができた。
※ 結果は一例であり、 雪質や車の駆動方式、 タイヤの種類などで結果が変わります。
タイヤチェーンを装着していたとしても雪道では十分に速度を落として走行し、慎重に走行するようにしよう。