モンキーカスタムの醍醐味、それは小さな外観で、憧れの名車を再現できること。工夫次第では、本物を超えるフォルムに仕上げることも可能!中古車市場でも人気を誇る、50ccモンキー(生産終了)をベースにした、「ホンダCB750FOUR-K0(ケーゼロ)」のレプリカカスタムをご紹介します♪
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
フロントハブは自ら設計し、スポークホイール+ディスクブレーキを実現
モンキーで往年の名車「ホンダCB750FOUR-K0(ケーゼロ)」を再現。ガソリンタンク、シート、ステム周辺の処理、サブフレーム、グラブバー、ライトステー、エンブレムなど、ディテールにこだわったオーナーのセンスが光る1台だ。
10インチのフロントスポークホイールはワンオフ。フロントをディスク化するため、ハブは自ら設計してワンオフ製作。リアの10インチスポークホイールは、キッズ用オフロードモデルの「ホンダCRF50」用を加工流用している。
フォークブーツが装着されたフロントフォークは、SP武川製Φ27正立タイプを加工したもの。スイングアームはGクラフト製アルミ(80mmロングタイプ)で、全体のバランスを確保。
革の素材や本物のデザインにトコトン近付けたワンオフシート、STEED製の特注4本出しマフラー、本物の形状にこだわったワンオフのガソリンタンクなど、リアルなK0フォルムに仕上げている。
●カスタムメニュー
・ベースエンジン:モンキー
・ベースフレーム:モンキー
・シリンダーヘッド:ヨシムラ
・シリンダー&ピストン:ヨシムラ(110cc)
・ミッション:SP武川スーパーストリート5速
・クラッチ:デイトナ湿式(油圧式)
・CDI:デイトナ
・キャブレター:VMΦ26
・マフラー:STEED(特注)
・ハンドル:ハリケーン
・フロントフォーク:SP武川Φ27
・スイングアーム:Gクラフト80mmロング
・リアショック:SP武川280mm
・フロントホイール:ワンオフ10インチ
・フロントハブ:ワンオフ
・リアホイール:CRF50用10インチ
・フロントタイヤ:IRC MB520 80/90-10
・リアタイヤ:IRC MB520 3.00-10
・灯火類:TW200用
1969年(昭和44年)誕生!“ナナハンブーム”の火付け役となった、伝説の「ホンダ ドリームCB750FOUR-K0」とは?
「ホンダ ドリームCB750FOUR-K0」とは、1969年(昭和44年)に誕生した、空冷4ストロークOHC 2バルブ直列4気筒エンジン搭載の伝説のモデル。市販の量産オートバイでは、世界初の時速200㎞/hオーバーを実現。写真は「K0(ケーゼロ)」と呼ばれる、初期型の1969年モデル。
当時はその過激な走りに、「日本国内メーカーの国内仕様モデルの排気量上限は750㏄まで」という、メーカー自主規制を作るきっかけにもなった。
CB750FOUR-Kは、型式名の後に、モデルイヤーごとに「K+数字」の通称が付くの。バイク好きの間では、写真の「K0」は、「CB750FOUR-Kの中ではもっとも貴重」と珍重されている超お宝車だ。
CB750FOUR-Kは、日本国内はもちろん、輸出先の北米でも高評価を獲得。カワサキZ2などとともに「ナナハンブーム」を巻き起こすなど社会現象にもなった。
●ホンダ ドリームCB750FOUR-K(K0) 主要諸元
全長x全幅x全高:2160mm x 885mm x 1120mm
ホイールベース:1490mm
シート高:1455mm
重量:235kg
排気量:736cc
エンジン形式:空冷4ストロークOHC 2バルブ直列4気筒
内径x行程:61.0mmx63.0mm
圧縮比:9.0:1
最高出力:67ps/8000rpm
最大トルク:6.1kg-m/7000rpm
始動方式:セル・キック併用
変速機:5速(リターン式)
サスペンション:
前 テレスコピック式
後 スイングアーム式
ブレーキ :
前 油圧式シングルディスクブレーキ
後 ドラムブレーキ
タイヤ(前):3.25H19-4PR
タイヤ(後):4.00H18-4PR
乗車定員:2人
燃料タンク容量:19L
60㎞/h定地走行燃費:32km/L