「東京モーターショー2019」の青海エリア内で、バイクのような自転車のような……摩訶不思議な乗り物を発見!写真は「愛知県立愛知総合工科高等学校 専攻科」の現役学生が開発・製作した、小型の電動モビリティ。ユニークな3輪の「TRE-3」と、4輪の「TRE-4」に注目してみた。
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
「愛知県立愛知総合工科高等学校 専攻科」は、2年前の『東京モーターショー2017』において、折り畳める電動自動車「Collapes」を出展。2回目となる『東京モーターショー2019』では、リチウムイオンバッテリーとモーターを動力とした、「TRE-3」と「TRE-4」の2台の小型電動モビリティを展示した。
「TRE-3」と「TRE-4」は、民間企業各社の協力を得て、6人の学生が設計・製作。フレームは鉄パイプを切断・溶接し、ホイールやタイヤなどは自転車用を流用。アルミのフロントスイングアームなどは、削り出しでワンオフ製作するなど、独自の技術や、ユニークな創意工夫が盛り込まれている。
ナンバーも取得済みで公道走行も可能!原付1種の電動モビリティ「TRE-3」
3輪の「TRE-3」は、全長160cm、全高90cm、全幅80cm。重量は50kgで、モーター規格は0.5kW。航続距離は200km。乗車定員は1名。
前後ホイール&ブレーキ周りは自転車用。ハンドルとシートはバイク用を流用。フレームは丸パイプを切断・溶接したワンオフ。フロントのスイングアームは、アルミ削り出しのワンオフとしている。
「TRE-3」は原付1種登録済みなので、一般公道も走行可能。最高速度は約40km/h。
2050年の“月面旅行用”電動モビリティ「TRE-4」
「TRE-3」をパワーアップさせた電動モビリティ「TRE-4」。開発コンセプトは「2050年、月面で遊べるモビリティ」で、大型のスクリーンを設けた、近未来的なデザインのフロントカウルを採用。安定性を確保するため、4輪としている。
全長160cm、全高140cm、全幅80cm。重量は60kgで、モーター規格は1.0kW。乗車定員は1名。前後ホイール&ブレーキ周り、ハンドルは自転車用。シートはバイク用を流用。
フレームは丸パイプを切断・溶接したワンオフ。フロント部&リヤ部には、バイク用リヤショックを装着。最高速度は約80km/h。