アルミホイールのほうが絶対に軽いと思っていませんか。薄くしなやかに作れるスチールホイールには、まだなお大きなアドバンテージがある。そのスチールホイールをさらに軽くしようという執念である。
(S4208:トピー工業)
力のかかるところは頑丈に、さほどでもないところは薄く軽く。そのように実現できればこんなにいいことはない。これまでのスチールホイールも軽量と高剛性の両立を図り、薄肉化を目指してきたのは間違いない。しかし、「ここは薄くここは厚く」という構造だけは、一枚板からプレスする工法では難しかった。
トピー工業は困難にチャレンジ。「しごき+拡管成形」という工法でディスクショルダー部の薄肉化に成功した。具体的にどのような工法かは教えてもらえなかったが「ほかの工程との見直しを含めて1工程プラス」で実現しているという。