10月15日、トヨタはダイハツの軽オープンスポーツ「コペン」をベースにした新型車「コペンGRスポーツ」を発売した。税込車両価格はCVT車が238万円、5速MT車が243万5000万円だ。
ライトウェイトスポーツ「コペン」と「GR」が理想とする走りの味を融合
「コペンGRスポーツ」は、「トヨタ・ガズーレーシング」が展開するスポーツカーシリーズ「GR」初となる軽自動車規格の2シーター・オープンスポーツ。ダイハツが、トヨタ・ガズーレーシングのモータースポーツ活動を通じて培った知見を開発に活かしたOEM供給車となる。生産工場はダイハツの池田工場コペン・ファクトリーだ。
トヨタとダイハツは、お互いにメーカーという垣根を取り払い「もっといいクルマづくり」を目指して、トヨタの商品ラインナップにはないライトウェイトスポーツ「コペン」と「GR」が理想とする走りの味を融合。路面や車体の挙動をダイレクトに感じられ、スポーツカーらしいハードな乗り心地が楽しめる「コペン」の可能性をさらに広げ、気軽にスポーツドライブを楽しめる「GR」のエントリーモデルとして誕生したわけである。
具体的には、ボディ剛性や足まわりのチューニングを中心に専用開発。フロントブレース追加やセンターブレースの形状変更など、ボディの最適な剛性バランスを実現。造り込んだボディ剛性に対して、サスペンションのスプリングレートを最適化し、専用のショックアブソーバーとの組み合わせによって、しなやかな動きと接地感のあるフラットな乗り味が追求されている。
また、今回専用にチューニングされた電動パワーステアリングと相まって、ステアリング操作とクルマの動きとの一体感醸成に寄与。軽自動車だからこそのエンジンパワーを使いきれる喜び、日常生活の中でもライトウェイトスポーツらしい、意のままに車両をコントロールする「気持ち良さ」を提案する。
デザインは、走るための機能性を優先。フロントフェイスには、水平・垂直を基調とした、「GR」のアイコンとなる“Functional MATRIX”グリルを採用した。冷却性能向上に貢献する大開口ロアグリルと、走行性能向上に寄与するアンダースポイラー形状のフロントバンパーが精悍さを表現するとともに、低重心、ワイド&ローも強調。さらに、バンパー側面の延長やフロントバンパーエアアウトレットの設定などにより空気を整流し、空力性能の向上も図られている。ルーフには電動開閉式の「アクティブトップ」を標準装備し、オープンエアの風に身を任せる爽快感が手軽に味わえる。
一方、内装は、専用レカロ製シートや専用自発光式3眼メーターの採用により、走りへの期待感を演出するとともに、専用ピアノブラック調加飾のセンタークラスターが上質感ある雰囲気を醸し出す。ボディカラーは全8色。内装色はブラックだ。
また、この「コペンGRスポーツ」の登場と合わせて、カスタマイズパーツ「GRパーツ」を「コペンGRスポーツ」にも設定された。空力性能に加えワイド&ローなスタイリングを演出するフロントスポイラーやサイドスカート、リヤサイドスポイラーを設定。さらに、空気の流れを整え「気持ち良い」走りに貢献するフロントコーナースポイラーやリヤトランクスポイラーなどを取り揃えている。
●「コペンGRスポーツ」主な装備
[外観]
・専用フロントバンパー&専用ラジエーターグリル(Functional MATRIXグリル)
・専用リヤバンパー(ディフューザー形状)
・BBS製専用鍛造アルミホイール(専用色マットグレイ塗装)
・専用LEDヘッドランプ+ブラックエクステンション加飾
・専用LEDリヤコンビネーションランプ+ブラック加飾
・専用LEDフォグランプ/フォグランプベゼル
・GR SPORTエンブレム(フロント/サイド/リヤ)
[内装]
・専用レカロシート(GR刺繍ロゴ)
・専用自発光式3眼メーター(GRロゴ・針赤・赤照明)
・MOMO製専用革巻ステアリングホイール(GRエンブレム+スポーク部ガンメタリック加飾)
・専用ピアノブラック調加飾(センタークラスター/ドアグリップ)
[足まわり]
・専用チューニングショックアブソーバー(コイルスプリング赤塗装)
[操舵系]
・専用チューニング電動式パワーステアリング
[ボディ剛性]
・専用フロントブレース追加
・専用センターブレース形状変更(専用床下スパッツ付)
[駆動系]
・フロントスーパーLSD(MT車標準)
●「GRパーツ」ラインナップ
・GRフロントスポイラー:5万1700円
・GRフロントコーナースポイラー:4万4000円
・GRサイドスカート:6万6000円
・GRリヤサイドスポイラー:4万7300円
・GRリヤトランクスポイラー:2万2000円
※価格は消費税10%込み。