
1958年のC100発売以来、累計1億台以上を販売しているスーパーカブは、世界中の人々に愛されているのはもちろん、日本国内にも大勢のファンを持つ。そんなスーパーカブファンのためのイベントである“カフェカブミーティング”は全国各地で開催されているが、その中でも最大規模を誇っているのが、ホンダウエルカムプラザ青山で行われるカフェカブミーティングin青山だ。今年で23回目となるカフェカブミーティングin青山は、9月14日、15日の2日間に渡って開催され、合計700台のエントリーを集めた。初日の14日に各地から集合したスーパーカブの中から、注目を集めたカスタムカブを紹介してみよう。
REPORT●栗栖国安(KURISU Kuniyasu)
PHOTO●徳永茂(TOKUNAGA Shigeru)
スタンダードを忠実に再現したハンターカブC105

60年代に生産されたスーパーカブを大切に乗っているライダーも数多く来場していた。そうした中でもっともきれいな状態を維持していたのが、北米向けに生産されたハンターカブC105である。
初期のハンターカブというだけでも希少価値が高いが、スタンダードにこだわって手を入れているところなど、カスタム同様に相当手間のかかる作業が必要だ。加えて、オプショナルパーツをフルに装備している点もこのモデルの大きな特徴になっている。
たとえばガンキャリアは、北米から輸入し装備。レザー製のガンケースもしっかり収納している。もちろんライフルは入っていないが。ただし、すべての純正オプションパーツが入手できるわけではない。まあ、すでに生産していないのだから、新品は当然、中古品を探すのも容易ではない。そこでオーナーは、純正部品と同じものを復元して装備するという方法を取っている。リアのサイドキャリアなどすべて復元して製作したものである。結果的に、オリジナルの良さを最大限に引き出すことに成功しているのだ。それにしても、サビひとつない状態を維持していることには、ただただ驚くばかりだ。

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あおり運転対策?の通勤仕様スーパーカブ
ベースはC50ながら90ccエンジンを搭載し、通勤をはじめ街乗り用としても日常的に乗っている、文字どおりオーナーの便利な足として活躍しているスーパーカブ。
一見すると、目だったカスタムをしているようには思えないが、ダブルシートやトップボックスの装備など、実用性に重点を置いたカスタムが施されている。そのためリアキャリアはしっかりと補強してあり、オリジナルのリアステップも装備している。そして、フロントに装備してあるバッグは単なる物入れではなく、ドライブレコーダーが収納してあるのだ。最近はあおり運転が社会問題となっているが、このスーパーカブには前後にカメラが設置してあり、対策している。

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