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ハイトワゴン系の軽自動車は、とにかくスペース性とユーティリティ性が何よりも優先される、言い訳無用の厳しいカテゴリーだ。そこへホンダが満を持して投入してきたN-WGNカスタムを主役に、日産デイズハイウェイスター、スズキ・ワゴンRスティングレー、ダイハツ・ムーヴカスタムといった強力なライバルたちを写真と数値で横比較してみたい。
REPORT●小林秀雄(KOBAYASHI Hideo)(身長:173㎝)
PHOTO●神村 聖(KAMIMURA Satoshi)
※本記事は2019年9月発売の「新型N-WGNのすべて」に掲載されたものを転載したものです。
N-WGN Custom L・ターボHonda SENSING
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全長:3395mm
ホイールベース:2520mm
全高:1705mm
全幅:1475mm
ミラーtoミラー:1825mm
開口高:480mm
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助手席前のオープントレーは全体のイメージと調和する角の取れたデザイン。フルオートエアコンが全車に標準装備されるなど、質感と使い勝手を巧みに両立。8インチのプレミアムインターナビは販売店オプション。
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カスタムの「L・ターボ」は上質なプライムスムースとトリコットのコンビシートを採用。全車ステアリングのチルトとテレスコピック調整が可能なところも他車にない魅力だ。後席スペースは膝前が150〜360㎜、頭上が120㎜と開放的。
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低床フロアを生かした二段構造の荷室を採用。上段のボードは後席シートのスライド機構とも連動し、奥行きは320〜520㎜の間で変化する。シート格納時は段差の少ない拡大フロアを実現。
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DAYZ Highway STAR Gターボ プロパイロットエディション
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全長:3395mm
ホイールベース:2495mm
全高:1640mm
全幅:1475mm
ミラーtoミラー:1825mm
開口高:660mm
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撮影車はオプションのプレミアムコンビネーションインテリアを備え、室内の上質感が際立つ。プロパイロット装着車はメーター中央のカラーモニターに作動状況を表示。9インチの大型ナビは販売店オプションとして設定。
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プレミアムコンビネーションインテリア装着車は合皮とトリコットのコンビシートを装備。前席シートバックは疲労を軽減する中折れ形状を採用している。後席スペースは膝前が160〜360㎜、頭上が80㎜で、かなり広々としている。
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後席は左右一体のスライド機構と5対5分割可倒式の格納機能を装備。操作レバーはいずれも背もたれ上部に備わる。後席に乗車可能な状態で荷室奥行きは約530㎜まで拡大可能。
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WAGON R STINGRAY ハイブリッドT
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全長:3395mm
ホイールベース:2460mm
全高:1650mm
全幅:1475mm
ミラーtoミラー:1810mm
開口高:680mm
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水平基調のシンプルなデザイン。センターメーターの視認性を優先し、オプション設定の8インチナビは少し低い位置に搭載される。オートエアコンは蓄冷剤を内蔵してアイドルストップ時も涼しさを保つエコクールを採用。
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全車センターアームレスト付きのファブリックシートを備え、「スティングレー」には赤いステッチが採用される。後席は左右別々にスライドとリクライニングができるところが便利。膝前スペースは約180〜340㎜の間で調整可能だ。
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後席のスライド機構により、荷室の奥行きは左右個別に最大450㎜まで拡大できる。後席格納はダイブダウン方式で、カチッと固定されるまで背もたれを倒すとフラットフロアが実現できる。
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MOVE CUSTOM RS“ ハイパーSAⅢ ”
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全長:3395mm
ホイールベース:2455mm
全高:1630mm
全幅: 475mm
ミラーtoミラー:1830mm
開口高:660mm
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コンパクトなスペースに操作系と収納類を効率良く配置。パノラマモニター対応のオプション8インチナビは視認性の高いインパネ中央に装備される。ステアリングにはDassist(パワーモード)の切替スイッチを標準装備。
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フルファブリックシートが基本だが、撮影グレードはレザー調×ファブリックのコンビシートを装備。運転席にはシートヒーターも備わる。膝前のクリアランスは約50〜280㎜と他車に比べれば確かに少し狭いが、開放感は十二分。
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後席には左右別々に調整することができる240㎜のロングスライド機構を装備。シート背面のレバーを操作して簡単に荷室の奥行きを拡大できる。もちろん左右分割の格納機能も装備する。
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