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マツダには、試行錯誤を繰り返し完成したレストア1号車と、レストア+アルファを施した2号車があります。これらに試乗する機会をいただいたので、さっそくマツダ本社にあるテストコースで走らせてみることにしました。
REPORT●中村ブンコ(NAKAMURA Bunko)
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1号車は初代主査であった平井さんが寄贈したもの。
まったくのノーマルを維持しており、レストアモデルにぴったりの車両。乗り出して早々にギシギシといった音が出るあたりは年式を感じさせます。オーナーにとっては「あるある」現象です。真っ先に初代らしさを感じました。
「高すぎない?」と感じる車高も、コーナリングでは安定感に変わり、挙動がわかりやすい。スポーツ走行初心者に好まれる理由がよくわかります。筆者にとって新車当時の乗り心地はもう忘却のかなたですが、きっとマツダが目指したロードスターそのものが甦っているはずです。
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2号車はレストアに加えて、オプションメニュー的な要素を取り入れた車両です。そのため、シャキッとしたボディからは異音もなく、むしろ静粛性が増しているよう。加速性も心地よく、よりスポーティな走行を楽しむことができます。ライトチューンの車両といった印象でした。
この試乗会では、まったく手を入れていない初期モデルも準備されていました。実はこの車両、還暦のお祝いにと購入した女性ユーザーから、もう乗らないからと寄贈されたもの! 走行距離も極めて少ない、極上中古車(買取価格も高そう……)です。
何もいじらず乗り続けたら……というお手本のようで、レストア車と比べるとまったりした感じ。ですが、これが本来のロードスターフィールなのかもしれませんね。コンセプトどおり、まったく気負わずに楽しめるスポーツカーなのです。
こうして3台を乗り比べてみると、それぞれ乗り味は違うのにどれもロードスターらしい。こんな懐の深さが、長く乗り続けたいと思わせる理由のひとつです。
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レストア車のユーザー1号車は、広島県に住む西本ご夫妻の愛車。駐車環境が整っており、もともとコンディションは◎でしたが、「もうあと10年、ベストコンディションで乗りたい」と思い、依頼したそうです。作業中も足を運んで、仕上がりに大満足の様子でした。
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マツダオフィシャルWEBサイト:https://www.mazda.co.jp/
NAロードスターレストアサイト:
https://www.mazda.co.jp/carlife/classicmazda/restore/