TOYOTAは、セダンのカローラとワゴンのカローラツーリングを車名とともにフルモデルチェンジし、本日から販売を開始すると発表した。
1966年の誕生から世界150以上の国と地域で販売され、販売累計台数4750万台を超えるロングセラーを誇るカローラ。昨年6月にはTNGAプラットフォームを採用したカローラスポーツを投入したが、今回は新たにセダンの「カローラ」とワゴンの「カローラツーリング」を追加することで様々なライフスタイルに合わせた選択ができるようになったという。
国内専用設計で従来同等の取り回しを実現
新型はTNGAプラットフォームを採用したことで低重心なシルエットを実現。ボディサイズは全長:4495mm×全幅:1745mm×全高:1460mm(セダンは1435mm)と従来型よりもわずかに大型化したが、グローバルモデルよりホイールベースを60mm短縮したほか、ドアミラーの取り付け位置やドア断面、ドアドリムの厚みなど日本の使用環境に合わせた専用設計を実施。グローバルモデルと同等の室内空間を確保しつつ、従来型と同等の最小回転半径(5.0m<16,17インチタイヤ装着車は5.3m>)と乗降性の良さを実現したという。
エクステリアでは、ロアグリルフレームを大型台形とメッシュグリルに統一したほか、ヘッドランプの光源をLED化、ラウンドを強めた一文字形状とすることでスポーティでワイドな顔つきに。また、張り出した前後のホイールフレアや水平基調のリヤコンビランプによってワイドなスタンスが強調されている。
ワゴンの「カローラツーリング」では、後方への抜けの良いサイドウインドウグラフィックとドアショルダー部で伸びやかさを表現。樹脂バックドアを採用することで立体的な造形となっている。
必要な装備を巧みにまとめたインテリア。スマホとの連携を強化
インテリアは、インストルメントパネルを薄型・ワイド化することで開放感を演出。部品の合わせや形状・質感の統一など感性品質にこだわり上質感を表現したという。また、Aピラーを細形化することで視界の良さも実現している。なお、最上級グレードである「W×B」のフロントシートには、ファブリックの快適性とレザーの質感を組み合わせた「レザテック」で仕立てたスポーティシートが採用されている。
荷室については、セダンの「カローラ」では最上級グレード「W×B」の後席にトランクスルーが可能な6:4分割可倒式を新採用。ワゴンの「カローラツーリング」ではリバーシブルデッキボードを備え、荷室床面の高さを2段階で調節できる。裏面は樹脂製となっており、タフユースにも対応する。
パワートレーンは3種類。6速MTの設定もあり
新型「カローラ」および「カローラツーリング」のパワートレーンは、1.8Lのガソリンとハイブリッド、1.2Lターボの合計3種類を設定。ハイブリッドではE-Four(電気式4WDシステム)が選べるほか、1.2Lターボは変速後のエンジン回転数を自動で合わせる制御や発進アシスト機能を組み込んだ6速MT(iMT)のみが設定されている。
TNGAプラットフォームを採用した新型「カローラ」および「カローラツーリング」では、運転中の目線の動きや旋回時の姿勢、ライントレース性などドライバーが感じる動きを解析することでサスペンションを最適化。フロントには旋回時の安心感と安定性に貢献するマクファーソンストラット式を、リヤにはダブルウイッシュボーン式を採用することで路面を掴むような安定した走りを実現したとのこと。また、ブレーキ制御によって内輪に制動力を付与し、コーナリングをアシストするACA制御も採用されている。
安全装備については、全車に最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準で装備。一部グレードには全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールや、駐車場など低速時に壁や車両を検知して衝突被害を軽減させるインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]も備わる。また、後方から接近してくる車両を検知して衝突被害を軽減させるリヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]をオプション設定(6速MT車は除く)。