ダイムラーは9月10日に開幕したフランクフルトモーターショーで「メルセデス・ベンツ・ビジョンEQS」を世界初公開した。
最大700kmの航続距離を実現するラグジュアリーサルーンのコンセプト
ビジョンEQSは、メルセデス・ベンツの電気駆動モデル「EQ」シリーズの将来像を示すコンセプトモデル。EQシリーズは日本にも導入されたSUVの「EQC」、先ごろ発表され同ショーでも披露されたミニバンの「EQV」に続く第三のボディの登場を示唆するモデルともいえる。
電動ドライブトレインは、前後アクスルにそれぞれモーターを搭載し、四輪を駆動。モーターは総合で350W(469ps)以上の最高出力、約760Nmの最大トルクを引き出し、0-100km/h加速を4.5秒以下でこなす。最高速は200km/h以上をマークするという。
優れたエネルギー効率を持つバッテリーが搭載され、航続距離は最大で700kmを実現。充電出力350kWの設備を使用すれば、20分未満で80%まで充電が完了できる。
このコンセプトには「ビジョンEQSテクノロジープラットフォーム」と呼ぶスケーラブルの電気駆動プラットフォームを採用。今後、このプラットフォームをベースにさまざまなカテゴリーのモデルに展開できる。
「ビジョンEQS」のデザインはメルセデス・ベンツの未来を示す「one bow」プロポーションを取り入れ、近未来の大型EVサルーン像が表現された。内外装にわたり滑らかなラインを用いて高級感を演出。レベル3自動運転システムをはじめ、高度なテクノロジーを組み合わせてラグジュアリーなスタイルを創出している。