自動速度取締機、Hシステム(三菱電機製RS2000)の撤去が止まらない! 和歌山県の一般道に設置されていたHが、このほど、静かに役目を終えた。これで和歌山県の一般道オービスは全滅! Hシステムの全国の残存数も約150機(阪神高速の元祖)と最盛期の半分となった!
和歌山県警は、移動オービスでがんばる!?
☆撤去オービスDATA
場所:和歌山県紀の川市畑野上
道路:国道26号線
方向:西行き
機種:Hシステム
キロポスト:-
速度測定方式:レーダー式
制限速度:60km/h
この3月に可搬式速度違反自動取締装置、移動オービス(レーザー式/LSM-300)を導入し、主に生活道路や港湾地域で積極的に取り締まりを実施している和歌山県警。
県内の一般道唯一の固定式オービス撤去に伴い、LHシステム等との新規交代を図らなかったのは、和歌山県警もやはり、今後は移動オービスを中心としたスピード取り締まりを強化させていこうという構えなのだろう。
事実、固定式オービスの取り締まり効率の悪さや、1ユニット3000万円と言われるコストを考えれば、いつでもどこでも気軽に取り締まりを行える移動オービスの機動力を活かすほうが、交通事故防止、さらに年々減少しつつある交通取締り検挙数=反則金収入ダウンを食い止める得策となることは間違いない。
現時点では和歌山県警が導入した移動オービスの台数は不明だが、たぶん、1台、多くても2台といったところだろうが、運用開始以来、まもなく半年が過ぎようとしている今、その有用性が認められたとすれば、近いうちに追加購入に向けた入札が行われるはず(事実、北海道警や三重県警は早々と追加導入を決め、すでに入札も終了している)。なにしろ、LHシステムなどの固定式オービスの価格は1ユニット3,000万円(2車線対応なら6,000万円!)と言われているが、その予算で3台以上の移動オービスが手に入るわけだから、和歌山県のみならず、今後、その台数が全国的に増えていくことは間違いない。いまのところ各都道府県とも交通機動隊に配備されているようだが、全国の1,000を数える警察署(所轄署)に1台ずつ、という恐ろしい時代が、いずれはくるかもしれません。