8月23日、マツダは先ごろ発売された新型「マツダ3」が、「第13回キッズデザイン賞」を受賞したことを発表した。マツダが同賞を受賞するのは、2014年以降6年連続となる。
ワイパー払拭範囲の拡大などにより前方視界の課題をクリア
キッズデザイン賞は、「子どもが安全に暮らす」、「子どもが感性や創造力豊かに育つ」、「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という3つのデザインミッションを実現するための優れた製品・空間・サービスを選び、広く社会へ伝えることを目的とした顕彰制度で、特定非営利活動法人キッズデザイン評議会が主催しているもの。
今回、「マツダ3」が受賞対象となったのは、子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門として、「子どもを死角から守る前方視認性」が評価された。
マツダは、2014年の本賞受賞以降、さらなる安全性向上のため地道に開発を継続し、新型「マツダ3」において、前方視界を広く素早くクリアにするために進化したワイパーと、運転席から見えるAピラーの太さや形状を細かく作り込み、死角が広がらないようなAピラーの造形を採用。
従来、ワイパーに関して、雨天時の運転席側Aピラー付近の拭き残しや、ウォッシャー液噴射による一瞬の視界不良、ワイパー不使用時の視界のさらなる拡大が課題だったが、「マツダ3」において、ワイパー払拭範囲の拡大、新採用のワイパーアームからのウォッシャー液噴射機構、ワイパー不使用時にボンネット下へワイパーを完全に格納することにより、これらの課題を克服。また、従来のAピラーとドアミラーの配置の工夫に加え、Aピラーそのものの形状を見直し、これまで以上に広い視界を確保することに成功した。