7月9日、ダイハツはフルモデルチェンジを受けて四代目となった新型「タント」を発表し、同日より発売した。消費税込みの車両本体価格は122万400円〜187万3800円だ。
「DNGA」による高い基本性能と先進・安全技術を採用しながら、求めやすい価格を実現
タントは2003年の初代誕生以来、圧倒的な室内空間の広さと使い勝手の良さにより、スーパーハイト系という新市場を開拓した。続く二代目では軽自動車初のピラーインドア「ミラクルオープンドア」を実現、2013年に発売した三代目では両側パワースライドドアを採用し、幅広い世代から支持を獲得したダイハツの基幹車種である。
新型タントは、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」による第一弾商品。サスペンションや骨格の部品配置をゼロベースで再構築したプラットフォームを新開発。世界初となるスプリットギヤを用いた新技術を採用した新CVTや大幅改良したエンジンなどのパワートレーンを含め、すべての機構を一新したことで、「走る」「曲がる」「止まる」といった基本性能を大幅に向上させた。
四代目となる新型は、「新時代のライフパートナー」をキーワードに、すべての世代のユーザーニーズに応える良品廉価なモデルとなった。タントならではの室内空間の広さに加え、「ミラクルオープンドア」を活かした新しい使い方「ミラクルウォークスルーパッケージ」を実現し、使い勝手の良さをさらに向上。さらに「次世代スマートアシスト」として、充実した先進・安全装備を採用するなど、全方位で大幅に機能と性能を進化させている。
使い勝手の面では、ピラーインドア「ミラクルオープンドア」を従来型から継承したほか、運転席に540mmの前後スライド機構を備えたロングスライドシートを採用。
さらに、半ドア時に自動でドアを全閉する「助手席イージークローザー」や、パワースライドドアが閉まりきる前にフロントドアハンドルのタッチ式リクエストスイッチに触れることでドアロックを事前に予約できる「タッチ&ゴーロック機能」、降車の際インパネに設置したスイッチを押すことで、クルマに戻った時のパワースライドドアの自動オープンを予約することができる「ウェルカムオープン機能」を、軽自動車で初めて搭載するなど、さらに魅力を高める機能も採用されている。
なお、新型タント登場に伴い、福祉車両の「タント スローパー(車両価格144万5000円〜192万5000円)」および「タント ウェルカムシートリフト(同154万5000円〜207万円)」も新型になり、さらに「タント ウェルカムターンシート(同139万円〜165万円)」が新たに設定された。
●新型「タント」モデルラインナップ
・L(スマートアシスト非装着車):122万400円(FF)/134万4600円(4WD)
・L:130万6800円(FF)/143万1000円(4WD)
・X:146万3400円(FF)/158万7600円(4WD)
・Xターボ:156万600円(FF)/168万4800円(4WD)
・カスタムL:154万9800円(FF)/167万4000円(4WD)
・カスタムX:166万8600円(FF)/179万2800円(4WD)
・カスタムRS:174万9600円(FF)/187万3800円(4WD)