
オートプロのデモカーであるZC33Sは、デジタルスピードのECUデータに書き換えられていた。欧州車チューンではデジタルスピードはおなじみだが、スイフトスポーツでは!? そんな心配をよそに、強烈なポテンシャルアップを見せつけてくれた。
ドイツのECUチューンメーカー『デジタルスピード』の高い実力

デジタルスピードは、ドイツが拠点のECUチューンメーカーだ。ドイツといえば、歴代スイフトスポーツの主要開発ステージのひとつ。おまけにZC33SのECUは、ドイツが本家のボッシュのもの。同社は解析技術に長けていて、全開ステージも含め、地の利を生かしたZC33SのECUチューニングがスタートしたわけだ。
このZC33Sは、デジタルスピードTOKYOとしても活動するオートプロのデモカーだ。ECUチューンのポイントは、鋭く立ち上がるノーマルのトルク特性をさらに強め、より太いトルク特性にセッティングされていること。
K14C型エンジンは、低中回転指向だ。デジタルスピードの方針でもあるが、その特徴を尊重し、高回転のレブリミットはそのままに、カーメーカーが設定した回転域の範囲を調律しているという。
計測値が辛口のダイナパックでは、ピークパワーがフルノーマルの129.7㎰/4785rpmから155.9㎰/5155rpmまで大きくアップ。最大トルクが22.9㎏‐m/2642rpmから26.3㎏‐m/2753rpmまで、グンと増えている。

テストの舞台は富士スピードウェイのショートコース。レーシングドライバーの菊地靖選手が全開インプレを行った。
「ブーストの掛かりが早く、瞬発力が凄い。軽くアクセルを踏むとトルクが盛り上がり、3000rpmから5000rpm間が強力。タイヤがZⅢだけど2速はホイールスピンしながら加速するし、3速に入れてもしばらくかいている。これは面白い」と菊地選手。
ECUチューンを考えているオーナーには、うれしい選択肢だ。