警察のスピード取り締まり用最新兵器、レーザー式オービス(固定式&可搬式)に対抗すべく、レーダー探知機メーカーの老舗、ユピテルが、この4月、満を持してリリースしたレーザー&レーダー探知機LS300。すでに某カー雑誌などでテストが行われ、レーザー波受光器としての役目は果たしてくれるということは判明したが、実は、それだけじゃ不十分。みんなが知りたいのは、「じゃ、何m手前で鳴ってくれるのか」なのだ!
レーザー式オービスは、1度に複数車線の取り締まりは不可能!?
レーザーあるいはレーダー探知機の真骨頂は、警察のレーザー/レーダー式取り締まりに対し、いかに、速度測定&撮影される前に探知できるか、というところにある。なにしろ最近の速度測定装置は、そのステルス(探知回避)性能が日々、進化しているから、例えレーザー波やレーダー波を受光or受信しても、すでに測定済みというケースがままあるからだ。
まずはレーザーによる測距(=Lidar/Laser Imaging Detection and Ranging)の特徴を知っておこう。
その測定方法は、3Dスキャンによって対象物を立体的に捕捉し、その捉えた立体の移動時間と距離によって速度を測るというもの。噂では複数車線を走るクルマすべてに対応しているといわれていたが、実際には測定できるのは、先頭車両のみということらしい。それは、LiHのカメラ&ストロボがそれぞれ一車線のみを狙っていることからも推測できるハズ(センサーはひとつ)。つまり、レーザー式の取り締まりに対しては、クルマの流れの中では、できるだけ、その先頭を走らないように心がけるというのも、ひとつの対応策かも知れない。
余談だが、そういう意味では、射程内に入った走行車の速度を同時に測定し、撮影車両の個々の識別もできるセンシス・ガスト社のレーダー式移動オービス、MSSSのほうが優れていると言えるだろう。
実践テスト時の探知距離は、300m手前!