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Country:Japan
Debut:2008年12月(一部改良:17年6月)
車両本体価格:390万7440円~640万1160円
REPORT●蔵田 智洋(KURATA Tomohiro)
PHOTO●神村 聖(KAMIMURA Satoshi)/平野 陽(HIRANO Akio)
19インチタイヤを覆うワイドでグラマラスな前後のフェンダーと美しいボディライン。リヤゲート、左右ドア、ボンネットはアルミ製として軽量化。ホイールベースとオーバーハングを短く切り詰めるなど、歴代Zの中でも屈指の走りにストイックなパッケージングだ。
日産伝統のV6エンジン。3.7ℓ自然吸気(NA)エンジンは今や稀少な存在だ。低速から湧き出る図太いトルクで力強い余裕の走りを見せる。NAらしくアクセルに操作に対して即反応し、大排気量でありながら高回転域までストレスなく回る。エンジンサウンドは豪快そのものだ。
タイヤはフロント245/40R19、リヤ275/35R19。レイズ製アルミ鍛造ホイールはフロント19×9J+47、19×10J+30と本格仕様、真っ赤なアルミ製4ポットキャリパーは「バージョンS」「バージョンST」「NISMO」に標準装備。
初代Zの伝統、インパネ中央の3連メーターを装備。メーターは中央に回転計があり、チルトステアリングを動かすと一緒に上下する。油圧式パワーステアリングはやや重めながら自然なフィーリングだ。パドルシフトはステアリングコラムに固定されるタイプだ。
本革/スエード調のシートは柔らかくゆったりした掛け心地でシート高は470㎜と低め。座面サイドの張り出しも小さく、乗り降りしやすい。両席ともにシートヒーター付きで、後方にはそれぞれ幅520㎜の、小さなバックなど置くのにちょうどよいスペースがある。
7速ATはスムーズな変速フィールで、37.2㎏ mものビッグトルクを確実に路面に伝えてくれる。オルガン式アクセルペダルは微妙な操作がしやすい。ブレーキは年々改良され、コントロール性が非常に良くなり、よりファンな走りを提供する。
車内からリヤゲートを開けられる電磁オープナースイッチを装備。荷室容量は235ℓでラゲッジ高さは480㎜。手前側は最大1380㎜、深さは190㎜だ。デザイン優先で容量は小さめだが、細めのゴルフバッグ程度ならばなんとか積める。![](https://motor-fan.jp/images/articles/10010052/big_1440929_201906121436500000001.png)