サーキットにおけるタフでコントローラブルな性能と、ストリートの普段乗りでも味わえる楽しさを両立。さらに、さり気ないかっこよさを併せ持つチューニングカーの仕様を、レブスピードは「COOL SPEC」と提唱している。ここでは、プジョー・チューニングの老舗である「オートプロ」が、カスタマーとともに仕上げた好事例のRCZを紹介する。
●Photos/佐藤正巳
●Text/木内一行(リノクリエイティブ)
| |
足まわりはビルシュタインのB14を装着。標準では樽型スプリングだが、直巻きを使用できるようアダプターを製作。これにより、スプリングの選択肢が大幅に広がった。また、RCZは国産車と違ってアライメント調整がほぼ不可能。それでいてノーマルのゴムブッシュはたわみが大きいため、アッパーマウントとフロントのロアアームをピロ化。これによりアライメント変化が抑えられ、ダイレクト感も増した。ちなみに、純正タイヤは19インチだがSタイヤだと選択肢が限られてしまうため、18インチにサイズダウンしている。
| |
オートプロの松島茂代表は「とにかくパーツが少ないことがネックですね」と話す。とはいえ、専門店ならではのノウハウが的確に注入されているため、戦闘力は確実に高まっている。
なお和田さんは、ホームコースの富士スピードウェイで2分10秒切りを目指す。今後はブレーキをアップデートしたいそうだが、オートプロの強力なサポートを受ければ目標タイムをクリアする日もそう遠くはないだろう。
必要最低限+αの変更点でシンプルなコックピットに
ワンオフのGT ウイングでダウンフォースを手に入れる
THE SPECIFICATION
■ワンオフマフラー ■メタル触媒 ■ CDA エアクリーナー ■フォージ インタークーラー ■純正タービンハイフロー加工 ■ PG スポーツ L.S.D(. 1.5way) ■ビルシュタイン B1(4 F:12㎏/㎜ R:10㎏/㎜)■ピロアッパーマウント ■フロントロアアームピロ化 ■エンドレスMX72PLUS(F/R) ■エンドレス ブレーキローター ベーシック(F/R)■横浜ゴム アドバンA050(F/R:245/40R18) ■ワーク エモーションT7R(F/R:18 × 8.5J 30) ■レカロ RS-G ■サベルト 4 点式フルハーネス ■ MOMO MOD.30B ■ブリッツ ブーストメーター ■ウルトラシフトインジケーター ■ワンオフGT ウイング
■オートプロ 東京都足立区東和3-4-4 TEL03-3620-5547 http://www.auto-pro.co.jp