アウディはこのほど、「A4」シリーズが1994年の初代誕生から25周年を迎えたことを報じた。世界販売台数は累計で750万台以上にのぼる。誕生から四半世紀を経た今、A4はアウディの「基幹モデル」であるだけでなく、「伝統のビッグネーム」になりつつある。
2018年も需要に衰えを見せず世界で34万4586台を販売
初代A4はアウディ80の実質的な後継モデルとして1994年に誕生した。その優雅な佇まいやスポーティさ、そして快適性の高さは、瞬く間に世界中でファンを獲得。95年には一年間で27万2052台がドイツ・インゴルシュタット工場からラインオフされている。
現行は五代目となるが、世界販売台数は衰えを見せていない。2018年は34万4586台を販売。A4シリーズは世界で最も人気のあるアウディ車となっている。
A4シリーズのメインマーケットは中国、ドイツ、アメリカで、ドイツでは販売されたアウディ車の5台に1台はA4シリーズだ。一方、中国では専用のロングホイールベース仕様の人気が最も高い。
現在、A4シリーズはアウディの本拠地であるドイツ・インゴルシュタットと、「アウディスポーツ」モデル(R8やRSモデル)を中心に生産するドイツ・ネッカーズルムの主要2拠点で生産。中国の長春やインドのアウランガーバードでは現地市場向けモデルを製造している。
他メーカーを含めてSUVがトレンドとなっている現在でも、セダンとアバント(ステーションワゴン)を展開するA4シリーズは、依然として確かな人気を獲得しているのである。