ジャパンディスプレイは、同社の持つ静電容量式ガラス指紋センサの技術とフレキシブルディスプレイの技術を融合させ、曲げても割れない静電容量式フレキシブル指紋センサを開発した。
ジャパンディスプレイは、現在量産中のガラス指紋センサの特長をさらに活かし、大きなサイズのセンサ、商品デザイン性を高める透明なセンサなどの開発を進めている。このたび、指紋センサを形成する基板に数十ミクロンの極めて薄いプラスチックを用いることで、薄くて軽く、曲げても割れないフレキシブルな指紋センサを実現した。
個人認証付きスマートカード等でより信頼性の高い個人認証を行うためには、指全体を検出可能な大きなサイズの指紋センサを搭載する必要があるが、シリコン製指紋センサでは、カードが湾曲した際に割れてしまうことを避けるためにセンササイズに制約がある。一方、同社のフレキシブル指紋センサは、シリコン製指紋センサでは実現できない大面積化が可能なため、セキュリティ強化の対応がしやすくなる。
スマートドアロックや個人認証付きIoT(Internet of Things)機器は、同社フレキシブル指紋センサの柔軟性を活かして曲面形状を容易に形成することができ、デザイン性に特長をもった商品にすることが可能になる。また、プラスチック基板を採用しているため、落下衝撃による基板の割れが無くなり、ポータブルタイプの機器にも最適だ。
センサ方式 静電容量式
有効センササイズ 約10.5mm × 約14.0mm(約0.7型)
階調数 256
なお、本開発製品は、米国San Jose Convention Center, CALIFORNIAにて、開催される 『SID DISPLAY WEEK 2019』 の会期中、同社ブース(#1027)で、2019年5月14日~16日の3日間展示する予定。