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マツダCX-5の2.5ℓターボはレギュラーとハイオクで23ps違う! 北米仕様のSKYACTIV-G2.5T


ハイオク燃料指定のエンジンにレギュラーを給油したらパワーが下がる、とか、逆にレギュラー指定にハイオク燃料を給油したらパワーが上がる、とか言われることがある。実際にはどうだろうか? マツダCX-5の2.5ℓ直4直噴ターボエンジンは、レギュラーとハイオクでスペックが違う。どう違うのか?


SKYACTIV-G2.5T 2.5ℓターボの詳細はこちら

ダイナミック・プレッシャーターボ! CX-5に新たに搭載された2.5ℓ直4ターボ:SKYACTIV-G 2.5T

 レギュラーガソリンとハイオクプレミアムでスペックが異なるのは北米仕様のマツダCX-5 2.5ℓターボ(SKYACTIV-G2.5T)である。




 SKYACTIV-G2.5Tのエンジンのハードウェアは日米で変わらない。

SKYACTIV-G2.5T 2.5ℓターボ

排気量:2488cc


ボア×ストローク:89.0mm×100mm


圧縮比:10.5


燃料供給:筒内燃料直接噴射




 である。




 ではスペックを見てみよう。




日本仕様(CX-5 25T)


燃料:無鉛レギュラーガソリン


230ps/4250rpm


420Nm/2000rpm


 


北米仕様(CX-5 25T)


燃料:AKI87 無鉛レギュラーガソリン


227hp/5000rpm


310lb-ft/2000rpm




これを単位換算すると


燃料:無鉛レギュラー(RON91)


230ps/4250rpm


420.3Nm/2000rpm




となる。つまり日米で出力/トルクは同一だ。

燃料:AKI93無鉛プレミアム


250hp/5000rpm


310lb-ft/2000rpm




これをまた単位換算すると


燃料:無鉛ハイオク(RON98)


253.4ps/5000rpm


420.3Nm/2000rpm




 となるのだ。レギュラーガソリンとハイオクでは最高出力が23.4ps上がる。ほぼ10%のパワーアップなら体感できるだろう。

 日本工業規格(JIS)では、


無鉛レギュラーガソリン:RON89.0以上


無鉛プレミアム:RON96.0以上


 と規定されている。




 国内のガソリンスタンドでは


無鉛レギュラーガソリン:RON90


無鉛プレミアム:RON98〜100




 のものが販売されている。




 ここでいうオクタン価とはリサーチ・オクタン価で、RON(Research Octane Number)と表記されることもある。もちろん、言うまでもなくノッキングの起こりにくさを示す指数だ。




 アメリカではRONではなくAKIという指数が用いられる。Anti-Knoch Index(アンチノック・インデックス)である。




無鉛レギュラーガソリン:AKI87=RON91


無鉛プレミアム:AKI93=RON98




 に相当する。




 というわけで、北米仕様のCX-5 25Tの場合、レギュラーとハイオクでこれほど出力が変わるというわけだ。


 これは、それぞれの燃料に最適化したエンジン制御プログラムを北米仕様のSKYACTIV-G2.5Tが持っているからであって、残念ながら日本仕様にはハイオク燃料用のプログラムが載っていない。したがって、日本仕様のCX-5 25Tにハイオクを給油しても同じように10%出力アップとならない……のが残念だ。

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