
スーパー耐久で高い実績をもつイングスのエアロパーツ。デモカーの86は吸排気+ECUチューンのみながら、エアロパーツの空力効果により、各サーキットで好タイムを記録している。ここでは、エアロパーツ装着の有無により、どのように操縦性やタイムが変わるか試す。第1回目はガーニーフラップの効果を検証した。
実証テストは2月26日のレブスピード鈴鹿サーキットランミーティングで行った。テスターは売れっ子レーシングドライバーの佐々木雅弘選手だ。
まずはフルエアロかつガーニーフラップも装着した状態でアタックする。デモカーに装着されるエアロは、スーパー耐久でも高い装着率を誇るN スペックR。Nスペックに対し、フロントバンパーは開口部などの基本デザインをそのままにカナードやボトム形状を見直し、フロントダウンフォースの強化を図っている。
装着しているタイヤは前後265/35R18のPOTENZA RE-12Dだ。
Test1 まずはフルエアロでアタック

Test1 フルエアロ&ガーニーフラップ付きでアタック
ラップタイム 2'25.378
最高速 201.78km/h

ings 86は1月24日のREVSPEED筑波スーパーバトルアゲインで1分3秒77を刻んでいるが、ここ鈴鹿でもRE-12Dでの自己ベストとなる2分25秒378を記録した。エンジンはNAのノーマルで、吸排気+ECUのライトチューンで211psということを考えると驚異的なタイムだ。
130R手前のバックスストレートでの最高速は201.78km/hだった。
1コーナー、2コーナーともに安定度が高く、脱出でも早くからアクセルを踏めていた。デグナーでも高い車速を維持しながら姿勢は極めて安定している。スプーンひとつめでのリアの安定性と、ふたつめに向けてのフロントの入りやすさを両立していた。
Test2 この状態からガーニーフラップを外してみると

Test2は、GTウイング後端のガーニーフラップを取り外す。小さなパーツだが、セッティングパーツとして極めて重要なものだ。
Test2 GTウイングからガーニーフラップを外した状態
ラップタイム 2'25.636
最高速 203.18km/h

抵抗を抑制しつつダウンフォースを高めるウイング後端のガーニーフラップ。サイズは小ぶりだがその効果は想像以上に高かった!
Test2ではウイング角度はそのままに、ガーニーフラップを外したのだが、Test1よりコンマ3秒ダウン。「ブレーキング時にリアがふらついて挙動が不安定になった」と佐々木選手。

ガーニーフラップなしのほうが、ストレートエンドの速度は伸びている。しかし、高速域からの1コーナー進入での安定感は削られている。
また、テグナーひとつめ、スプーンひとつめもブレーキングからの姿勢の安定感が損なわれている。
130Rのボトムスピードは185km/hと、ガーニーフラップなしは約4km/h下がった。
ガーニーフラップがないと直線は伸びる。バックストレートでも最高速が203km/hと約2km/hアップしたが、旋回速度が下がることで、ラップタイムは2分25秒636とコンマ3秒ほどダウンという結果だった。
総じて、ダウンフォースを強化すると挙動は安定して、コーナリングでのボトムスピードは高まる。その一方で、強化したダウンフォースは抵抗となり、最高速が僅かだが落ちる傾向。
とはいえ、連続するコーナーではダウンフォースにより区間タイムがアップして、ラップタイムが向上することが判明した。
Test3として、「GTウイングの角度をありえないくらい立てると、抵抗になって最高速はものすごく落ちるのか?」を実証する。次回の掲載も楽しみにしてほしい。
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