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〈BMW X2〉エンジン横置き&FFベースの快速スポーツクーペ【ひと目でわかる最新SUVの魅力】


月間登録台数:NO DATA


現行型発表:18年4月(グレード追加 19年1月)


JC08モード燃費:18.3km/ℓ ※「Drive 18d」系




レポート●塚田勝弘(TSUKADA Katsuhiro)


フォト●中野幸次(NAKANO Koji)/平野 陽(HIRANO Akio)


モデル●月城まゆ(TSUKISHIRO Mayu)

全幅1825㎜ 全高1535㎜ ミラー・トゥ・ミラー2100㎜
開口高760㎜


全長4375㎜ 最小回転半径5.1m

■主要諸元 M35i


全長×全幅×全高(㎜):4375×1825×1535


室内長×室内幅×室内高(㎜: —


ホイールベース(㎜):2670


トレッド(㎜) 前/後:1575/1570


最低地上高(㎜):180


車両重量(㎏):1670


エンジン種類:直列4気筒DOHCターボ


総排気量(㏄):1998


最高出力(kW[㎰]/rpm):225[306]/5000


最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):450[45.9]/1750-4500


燃料タンク容量(ℓ):61(プレミアム)


トランスミッション形式:8速AT


駆動方式:4WD


タイヤ・サイズ:225/45R19


最小回転半径(m):5.1


JC08モード燃費(㎞/ℓ):14. 2


車両本体価格:684万円

乗降性

前席:助手席シート高610㎜ ステップ高410㎜
後席:シート高645㎜ ステップ高410㎜


床面も座面も低く、少し高めのワゴンに乗り降りする感覚。リヤドアは2 段階で開き、1段目はやや大きく開くため、狭い場所で開ける際は要注意。幅広なサイドシルと、床面との段差によりまたぐ感覚を意識させられる。

2019年1月に追加された「35i」は専用リヤスポイラー、バッジ、セリウムグレーのデュアルエキゾーストマフラーなどを備え、スポ ーティムードを強調する。ダブルスポークアルミホイールと225/45R19タイヤを装着。

先進安全装備

前車接近警告機能、歩行者にも対応する衝突被害軽減ブ レーキ、車線逸脱警報からなる「ドライビングアシスト」を全車に標準化。ストップ&ゴー付きアダプティブクル ーズコントロールを「35i」に標準、ほかはオプション。

ボディカラー

インパネ

「35i」はMスポーツのバッジが付くレザーステアリングホイールを専用装備し、ブラックを基調としてアルミニウム加飾をふんだんに使ったスポーティな仕立てになっている。左右独立温度調整機能付きオートエアコン、8.8インチHDDナビゲーション、ハンズフリーシステム、DSRC(ETC)車載器などを標準装備する。

居住性

後席:背もたれの天地高は長めだが、座面の前後長は短めで水平基調になっている。長身の人だと膝が立ち気味になりそうだが、前席下に足が余裕で入るのは美点。身長171㎝の筆者で頭上には拳ひとつ半近い余裕がある。
前席:ややアップライトな姿勢にはなるが、着座位置はあまり高くなく、ハッチバックなどからの乗り替えでもすぐに慣れそう。パワーシートが標準の「35i」は、サイドサポートにより腰まわりのフィット感も調整可能だ。


ラゲッジルーム

通常時:奥行き765㎜

後席格納時:奥行き1570㎜ 幅1000㎜ 高さ680㎜

4.3m台の全長を考えると荷室奥行きは十分に確保されていて、荷室の広さからもパッケージングの良さが伺える。通常時でも470ℓという荷室容量はクラストップレベルで、4対2対4の後席背もたれをすべて前倒しすると、1355ℓまで拡大し、ステーションワゴン的に使える広い空間が出現する。

うれしい装備

コンソールにあるiDriveコントローラーでのナビやオーディオ、車両設定などの操作はもちろん、8.8インチディスプレイへのタッチや音声でも操作できる。

荷室ボード下に、実測で深さ約30㎝のサブトランクを備える。洗車用品や工具などを収納できるほか、ボードを半分にして設置すれば荷室高もより稼げる。

BMWに多い「4対2対4」分割可倒式の中央部を倒せばトランクスルーになり、150㎝強までの長尺物を積載できる。

「20i」と「35i」にパドルシフトを標準装備。右がシフトアップで、左がダウン。サイズが大きめなので操作性も良好。

状況に応じて標準モードの「COMFORT」、鋭い加速が魅力の「SPORT」、省燃費運転が可能な「ECO PRO」の選択が可能だ。

「20i」、「35i」に標準の前席シートヒーターは、電動テールゲートとセットで「コンフォートパッケージ」として設定。

ニュースや天気予報などを確認できるほか、スマホの専用アプリと連携させれば SNSなどの読み上げ機能も使える。

フロントアームレスト下に小物が入るコンソールボックスを備える。スマホや財布などを入れるのにちょうどいい。

多彩なパワートレーンを用意

「M35i」はX2で最もパワフルな306㎰/45.9㎏mを誇る「B48A20E」 型の直列4気筒ターボを搭載する。8速ATで、パ ンチ力のある加速フィールを引き出せる。ほかにも直列3気筒の1.5ℓガソリン、直列4気筒2.0ℓディーゼルと2.0ℓガソリンの、3タイプのターボエンジンを設定する。

2.0ℓディーゼルモデルを追加

2019年1月のグレード追加で、ユーザーから要望が多かったディーゼルエンジン搭載の新グレード「xDrive18d」も新たに設定された。パワフルかつ燃費効率が高い2.0ℓ直4ターボで、最高出力110kW(150㎰)、最大トルク350Nm(35.6 ㎏m)を発生する。

バイヤーズガイド

sDrive18i

xDrive20i M Sport X

M35i

乗り心地の良さと価格のリーズナブルさを考えれば「sDrive18i Standard」という手もあるが、X2のヤンチャで活発なキャラクターを堪能したいならやはり「M Sport X」は外せない。おそらくリセール的にも標準仕様はあまり良くないだろう。「M35i」のエンジンパワーは魅力的だが、ちょっと高価になるので、狙い目は「20i」ということになる。

安全面やナビゲーション、ETC車載器などグレードによる差は比較的小さいものの、ACCは「35i」以外はオプション設定になるなど、欲しい装備は細かくチェックしたい。「Standard」を除き全車にMスポーツサスペンションを標準装備する。

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