見知らぬ土地へツーリングに行く前に気になることの1つといえば、「ホンダのバイクって、ヤマハのお店でも修理してくれるの?」「逆にヤマハのバイクって、ホンダのお店で修理OK?」「外国製バイクって、アフターサービスは大丈夫なの?」などなど、旅先でのマシントラブル時のこと。ここではバイクの修理やアフターサービスのアレコレについて探ってみました。
REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)
答えは「イエス」。簡単なものならほぼイケます! ただし……
ホンダの「ドリーム店」や「ウイング店」、ヤマハの「YSP店」や「YOU SHOP店」などは、各メーカーが認めた販売店(メーカー系列店)。
これらのショップの多くは、各メーカーの最新モデルなどを展示。店頭で直接お目当てのパイクに触れ、跨がることができ、店によっては試乗ができるのがポイントだ。
系列店は、各メーカーが独自に実施している技術研修や技術大会に参加するなど、各メーカー車の構造やメンテナンスのノウハウを習得・熟知。つまり、“メーカー車のエキスパート”であるのが大きな特徴だ。
また、系列店同士の横のつながりから、故障しやすい箇所やマニュアルにはない修理方法など、系列店しか知りえない独自の情報を入手している場合が多い。
とはいえ、ほとんどの店では、系列メーカーの新車販売だけでなく、国内外を問わず、下取り車など系列メーカー以外の中古車を販売。つまり、あらゆるバイクを点検・整備し、安全に乗れる状態にまでもってくる「バイクのプロフェッショナル」だ。
また、昨今では各店ともサービスを充実化。メーカーが違っていても、バイクの基本構造は同じだから、他メーカー製であっても修理やメンテナンスなどを受け付けている場合が多い。
ただし問題となるのが、コンピュータで制御されたインジェクションなどの不具合。この場合は、故障箇所を発見するための専用マニュアルや専用機器、専門知識が必要となる場合が多く(車種によって異なる)、基本的に各メーカー車のノウハウを熟知した系列店でなければ修理は困難。
そのため、「この箇所は、ウチでは対応できないなぁ……。申し訳ないですが、メーカーの系列店に持っていってくれませんか?」となる可能性が高い。難易度のたかそうな部位のトラブルならば、ショップへ車両を持ち込む前に、電話で問い合わせてみるのがベターだ。