モーターサイクル用ウエアのトップブランドとして名を馳せるHYOD(ヒョウドウ)。その最新ベンチレーション機構を採用した春夏用ウエアがものすごい。ここまでやるか、と唸ってしまう徹底したベンチレーション機構を搭載し、プロテクション性能と快適性を高次元で両立しているのだ。
もはや執念! こんなライディングウエアは見たことがない
3月22日(金)に開幕した東京モーターサイクルショー2019年に展示されたHYODの最新ライディングウエアは、これまでにない徹底したベンチレーション機構を採用している。これは売れる……記者が直感した、その妥協なき作り込みをとくとご覧いただきたい。
まずは袖の部分。ジッパーを開くと、大きなエアインレットが現れる。こんなに長いスリットにはお目に掛かったことがない。
胸の部分にも大きなエアインレットが設けられている。見ているだけで涼しげな気分になってくるというもの。
脇の下から袖の内側にかけてもスリットが設けられている。走行中のみならず、渋滞にはまっている際にも放熱効果を発揮してくれそうだ。
袖の部分を丸ごと取り外すことも可能だ。そうすると肩や肘のプロテクターも同時に外れてしまうが……右写真のインナーを組み合わせれば問題なし! このインナーはメッシュ状で、プロテクターをマウントできるのだ。
背面上部には、肩幅いっぱいに広がるエアアウトレットが! とにかく徹底している。
そして圧巻が、このフロントのメインジッパーだ。左写真は通常のクローズポジションだが、右写真のように、もう一本、オフセットしたジッパーが設けられていて、そちらを噛ませると縦にメッシュのスリットが現れて、フレッシュエアの吸入量が一気に増大するのだ。
よくもここまで考えたものだと、もはや呆れてしまうレベル。ここで紹介したのは、 SYSTEM TEXTILEシリーズのフラッグシップモデルで、価格は4万4900円。内容を考えたら十分に納得のできるプライスと言っていい。春夏のツーリングが楽しみになるライディングウエアの登場である。