3月15日(金)から17日(日)までインテックス大阪にて開催された大阪モーターサイクルショー2019。ショー会場で見つけた、とびっきりのバイクネタをどーぞ!
PHOTO&REPORT●川島秀俊
英国マットモーターサイクルズの新型バイクが、大阪モーターサイクルショー2019に登場! 展示されたのは関西地区での販売代理店となるチョップスのブースで、完成されたビンテージスタイルに多くの注目が集まった。
この聞き慣れないブランドの正体は、英国で15年以上に渡ってビンテージカスタムを手がけてきたベニー・トーマス氏によるカスタムビルドブランドの名称。今までやってきたハイエンドカスタムではあまりに車両が高額になるため、もっと安価に多くのライダーが満足できるように125&250ccという排気量でスタイリッシュな新車のカスタムバイクをプロデュースしたのだ。
同社が本拠を置くバーミンガムは、かつて産業の街として栄え、ノートンやBSA、ニューインペリアルといった名車を生んだ街としても知られる。そんな伝統を受け継いで仕上げられたハイセンスなカスタム車両が、いよいよ日本国内でも4月から販売開始となるのだ。
車両の特徴について、あれこれスペックを並べる以前に「とにかくカッコイイ!」この一言に尽きる。単純に「欲しい」「乗ってみたい」と思えるスタイリングは、オーナーのライフスタイルやファッションまでも変える魅力を秘めている。カスタムビルダーが手がけただけあって、細部の造りは高品質。ていねいに縫製されたシートやブラック塗装されたアルミフェンダー、メタルケースの小型LEDウインカーなど、各部のディテールは隙のない完成度。すでにヨーロッパで販売されるだけに、環境対策はユーロ4を取得済み。125ccモデルはコンビブレーキ、250ccモデルはABSを全車標準装備するなど、安全面にも配慮されているのだ。見た目だけのカスタムモデルではなく、長く乗れる信頼性の証として2年のメーカー保証も付けられている。
さて、気になるのは車両価格だが、各種バリエーションが用意されているものの、おおむね125ccは50万円前後、250ccは60万円前後となっている。すでに続々とオーダーが入っているようなので、気になる人は早めに問い合わせてみよう。
MONGREL 125
車名の語源は「雑種」という意味で、さまざまなパーツを織り交ぜてカスタムすることからネーミングされたモデル。メッキや華美な塗装は施さず、クールなブラックにこだわっている。
価格:48万6000円
RS-13 125
職人によるハンドフィニッシュで削られたタンクが、金属の素材感を荒々しくアピール。車名のRSは「RAW STEEL(粗鋼)」の略で、太いブロックタイヤもよく似合う。
価格:52万9200円
HILTS 250
映画「大脱走」に主演したSマックィーンの役名「ヒルツ大尉」がネーミングの由来。颯爽とダートを駆け抜けたくなる、ビンテージトラッカー風のスタイルだ。
価格:63万7200円